パッションフルーツの育て方 

公開日: : 最終更新日:2016/06/09

いつまでも青々と美しい葉が特徴のパッションフルーツはトケイソウ科の一種で花も綺麗。クダモノトケイソウとも呼ばれています。

実は1つ1000円くらいで売られていたりもする高級な南国の果実です。

夏の日差し対策にパッションフルーツで緑のカーテンを育ててみましょう。

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パッションフルーツ

パッションフルーツの葉の茂り

緑のカーテン作りではゴーヤカーテンが有名ですが、他にもヘチマやヒョウタン、夕顔など、緑のカーテン作りに適した様々な植物があるのです。

パッションフルーツも緑のカーテン作りに育てられる事も多く、ここ数年よく見かけるようになりました。

緑の美しい葉が茂りますが、まだまだ育てている方も少ない珍しい植物だと思います。

パッションフルーツの特徴

パッションフルーツは主に南米などの熱帯、亜熱帯地方原産の多年草の植物です。

日本でも、沖縄や南西諸島、鹿児島と言った、温暖な地域を中心に育てられてきています。

トケイソウの一種ですが、果実を実らせるので、観賞用として育てられる事が多いトケイソウの中では少々珍しい品種です。

本場ブラジルではマラクジャと呼ばれています。

パッションフルーツの花

綺麗なパッションフルーツの花

見た目が時計のような、見方によっては太陽のようにも見えるトケイソウの一種だけあって、とても美しい花を咲かせます。ただ、悲しいかな1日花なのです。

パッションフルーツの葉

パッションフルーツの実

熱帯植物ならではの青々として光沢のある美しい葉を茂らせます。枯れる事なく長い期間青々とした状態を保つので、緑のカーテンにはとても向いているのです。

パッションフルーツの実(果実)

ごろごろと実ったパッションフルーツの実の1つだけ熟れてる

卵のような丸い形の実を付けます。実の表面は青々としていますが、熟すにつれて紫色に色づきます。品種により黄色く色付くものもあります。

果実はゼリー状で果肉と種をスプーンで一緒に食します。ジャムやジュース、洋菓子などにも用いられたりします。

熟すと自然に落ちたりもしますが、熟した実はもげやすくなっています。追熟させ表面がしわしわになった頃により美味しく食べれます。

実の大きさは、40gから200g程と様々です。

栄養

  • βカロテン
  • ビタミンB6
  • カリウム
  • ナイアシン

などを含みます。

収穫量目安

うまく育てる事ができれば一苗で、30個〜50個ほども収穫できたりします。

どのくらい伸びるのか

過去に植えた時には、露地植えで4、5メートル以上は伸びていました。ただ、育て方や環境によるところも大きいので、もっと伸ばす事も十分に可能だと思います。

実は暑さに弱い

主に南米などの熱帯・亜熱帯地域が原産のパッションフルーツですが、実はそれほど暑さに強くはありません!それゆえに、亜熱帯地方以外の温暖地や寒冷地などでも栽培できるというものなのです。

品種によって若干の違いはありますが、気温が30度以上になる時期には、実や花をつけなくなってしまう高温障害になってしまったりします。

つまり、夏真っ盛りは花も咲かず、実も取れない時期というわけなのです。

寒さには結構強い

パッションフルーツは多年草の植物です。なので、越冬することが可能であれば、翌年も育てる事ができます。

寒さには結構強いのですが、品種によっても様々です。だいたい5度以上の気温が保てる地域であれば、越冬する事が可能です。

九州や沖縄、南西諸島の亜熱帯気候の地域は何もしなくても越冬できますが、温暖地でも何も対策をしなければまず越冬させることはできません。

ただ、5度くらいの気温にも耐えられるのは亜熱帯植物としてはかなり寒さには強い植物とも言えます。しっかりとした防寒対策を取れれば、越冬させることは可能なのです。

越冬した苗は伸びる

初年度の苗よりも越冬させた2年目以降の苗の方が蔓はよく伸び、花や実も多く付けます。

桃栗三年柿八年ではありませんが、パッションフルーツは多年草なので、枯らさずに長期間育てたほうが実りも大きいのは当然とも言えます。

パッションフルーツの時期

パッションフルーツは多年草でもあるので、ゴーヤなどと比べると比較的長い期間育てる事ができます。

パッションフルーツの販売時期

温暖地では4月下旬から大型の園芸店などで売られているのを見かけるようになります。しかし、小さい苗が大半で、大きな苗はあまり出まわってはいません。

入荷時期も早いところは4月下旬のところもありますが、大抵店先に並ぶのは5月以降のところが多いと思います。ネット通販で販売しているところもあります。

私が購入したのは4月下旬でしたが、あっという間に売り切れ状態でした。運良く購入できましたが、翌日また行った時にはもう売り切れていました。。

入荷を心待ちにして、もっと早い時期に店員さんにも聞いていたのですが、入荷状況はあまりわからないようでした。購入予定の方は、見かけたら迷わずゲットした方がいいかもしれません。

苗植え時期

地域によってもかわりますが、概ね苗植え時期は4〜5月末です。6月以降も植える事は可能ですが、夏に間に合わなくなる可能性が高いです。

収穫時期

植える時期や地域によっても変わりますが、6月以降〜11月と比較的長い期間収穫できます。

梅雨時期で雨が降っている時には受粉できなかったり、30度以上の猛暑になる7月8月は花や実が付かなかったりもします。

パッションフルーツの種類

サマークイーン
一般的なパッションフルーツで、実は紫玉で、100gを超える大玉の品種。耐寒性3度以上。
ルビースター
紫玉と黄玉の品種をかけあわせた赤玉の品種。100gを超える大玉種。耐寒性2度以上。
キングルビー
耐寒性が高い品種で、実は熟すと深い赤紫色になります。100gを超える大玉種。耐寒性1度以上。
リグラリス
アンデス高地原産の希少種。実は黄色でパッションフルーツで一番甘いらしい。高地原産の為暑さには弱い。耐寒性3度以上。
台農1号
小笠原、八丈島で主に栽培されている品種。
イエロージャンボ
花も大きく実も大きい品種で、実は黄色で150gを超える大玉種。耐寒性3度以上。

他にも食用となるパッションフルーツは数十種類以上あります。

パッションフルーツの土作り

パッションフルーツの土作り

パッションフルーツを育てる為の土作りを行います。全て新しい土を使うのであれば、野菜用の培養土あたりを購入して使います。

古い土をリサイクルして使う

古い土はそのままだと根っこや肥料のカスが残っているので、土を30cmほど掘り起こし、ふるいをかけて綺麗な土にします。新しい培養土も適度に混ぜて使います。

赤玉土と腐葉土で水はけをよくする

土の下層には赤玉土(大)、腐葉土を入れて、土と混ぜます。こうする事で水はけがよくなり根腐れなどを防止できます。

およその割合は、赤玉2,腐葉土5,土3くらいですが、結構適当でも大丈夫です。

肥料

なるべく有機野菜で育てたいのであれば、鶏糞と油かすを使います。有機栽培にこだわらないのであれば、化成肥料を使って育てていきます。

全体の1/3ほどの割合の土の下層に、肥料をよく混ぜます。

全体の2/3ほどの割合の土の上層には、赤玉土(小)と元の土を混ぜて使います。

およその割合は、土7,赤玉土3くらいですが、結構適当でも大丈夫です。

苗を植える場所を予め決めて置き、その周囲に穴を掘って適切な量の肥料を入れます。こうすることで、肥料焼けを防止できます。

一から土作りする方法

2016.6.9 追記

土づくりを一からするための土壌改良についての記事を新しく書きました。このパッションフルーツを植えている畑を作った時の方法です。今まで育てた野菜づくりの秘訣はここにある!のかもしれません。

土壌改良の方法

パッションフルーツの苗植え

苗を配置して穴を掘る

プランターや花壇の土の上に苗を配置します。苗と苗の間はできれば50cm以上は離しておきたいところです。

あらかた植える位置が決まったら、苗のポッド大のサイズで穴を掘ります。その後苗を植える前に、堀った穴にポッドごと苗を入れてみて深さが十分か確認します。

深さが問題なさそうであれば、堀った穴に水を掛けておきます。

苗を優しく植える

苗を手で優しく持ち、人差し指と中指でVの字を作って苗を挟みます。その状態でポッドをひっくり返し、やさしくポッドを抜き取ります。

根を痛めないように気を付けながら、堀っておいた穴に苗を植え、周囲の土を集めてかけます。

植え終わったら、たっぷり目に水を撒いておきます。

蔓を解いてネットに誘引する

パッションフルーツの誘引

パッションフルーツで大きく伸びている苗は、だいたい蔓が数メートルぐるぐるに撒いた状態で売られています。

その状態のままでは育ちにくいので、蔓を解いてネットに誘引しておきます。

すでに実をつけている苗の場合は、実の重さで蔓が外れてしまわないように、実の重さを支えられるように蔓を誘引します。

失敗しない苗選びのポイント

パッションフルーツの苗

既に育ててみた方も知り合いに多くいますが、大抵の方が失敗しています。その最大の理由は苗選びに失敗している可能性が高いのです。

是非とも知っておいて欲しいパッションフルーツ作りで失敗しない苗の選び方のポイントを説明します。

品種選び

園芸店ではパッションフルーツでも複数の品種を見かけます。熟れると紫色に色づく品種もあれば、黄色く色づく品種もあります。

実が紫色になるものは甘みの強い生食用の物が多く、実が黄色く色付くものは、果汁が多いのでジュースなどへの加工用が多いのです。

パッションフルーツと言っても数十種以上あるので、熟すと赤い実になるものあったり様々です。

品種によって耐えられる温度にも幅があるので、越冬させたい場合など地域によって品種選びは大事です。

苗の大きさ

まだ小さい苗から大きく伸びている苗、実をすでにつけている苗と様々売られていたりしますが、できるだけ大きく育っている苗を選んだほう良いです。

既に実を数個以上つけていて、蔓が数メーター以上伸びている大きさにまで育った苗がおすすめです。

亜熱帯地方にお住まいの方ならともかく、温暖地や寒冷地に分類される地域にお住まいの方には重要です。

当然の事がながら、大きく育っている苗は値段も張りますが、温暖地でも苗の入荷時期はかなり遅めであるという事と、入荷数自体が少ないのも原因です。

苗を入手できる時期が遅くなればなるほど、大きく育てるには時間がかかります。例えば、5月の下旬にまだ数十センチしか伸びていない小さい苗から育てても、夏本番には間に合わない可能性が高くなるのです。

なるべく6号鉢以上のものを手に入れた方がいいでしょう。ちなみに、我が家の苗は7号鉢です。

パッションフルーツの摘心

パッションフルーツは、子ヅル、孫ヅルに花や実をつけるので、2回以上の摘心を行います。

ただ、すでに大きく育った状態の苗の場合は、すでに1回以上の摘心をしてある可能性もあります。

パッションフルーツの受粉

パッションフルーツの人工受粉

パッションフルーツの花は基本的に1日花です。翌日も咲いていたりすることもあります。

クマ蜂などが自然に受粉してくれる事もありますが、人工受粉をするほうが確実です。

人工受粉は、13時〜夕方にかけて行います。

記事の都合上、詳しくは以下の個別記事にて説明します。

パッションフルーツの人工受粉のやり方 失敗しないコツ

パッションフルーツの収穫

たわわに実ったパッションフルーツの果実

収穫は最も嬉しいイベントです。大事に育ててきたパッションフルーツの実をより美味しく食す為に時期を見極めて収穫します。

記事の都合上、詳しくは以下の個別記事にて説明します。

パッションフルーツの収穫時期の目安

あとがき

パッションフルーツを育ててみたわけですが、成功と呼べる緑のカーテンに育ち、かなりの数の果実の収穫もできました。個人的には十分満足のいく結果だったと思えます。

購入した苗の蔓はかなりひょろ長く、収穫を終えるまでに成長した後もまだまだ細く感じましたが、プロがビニールハウスで数年以上も育てたパッションフルーツの根元は蔓というよりも木みたいに太く育つのです。

そこまで大きく育った苗は、1苗で数百個の収穫が見込めるのだそうです!なんとも羨ましい限りですが、ビニールハウスの設置が厳しい我が家の環境では、そこまで育てるのは難しいと涙を飲むのでした。。

とは言え、緑の葉っぱも、花も美しく、その上、果実も美味しいパッションフルーツは育ててみるのも楽しいので、興味のある方は是非一度は挑戦してみてください。

参考になれば幸いです。

育て方

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