Bosch PR20EVSK ボッシュ トリマー・ルーター おすすめの電動工具
公開日:
:
最終更新日:2014/06/09

私が持っている電動工具の中で初めて個人輸入したものがこのトリマーPR20EVSKです。
トリマーの中では抜群の性能と頑丈さを備えたボッシュの製品です。
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PR20EVSKの写真と説明
かなり大きめのプラスチックケースに入っています。

ボッシュ特有の太い電源ケーブル。

mm(ミリ)とinch(インチ)の両方の表記がされているので安心。

上部が平らなので逆さにしても安定しています。標準ではインチ系のチャックがついています。
製品仕様
この機種は以下のような性能を持っています。
性能と機能
- パワー
- 1HP(HorsePower:馬力)つまりW(ワット)数でいうと約745W(英)という強力なパワーを持っています。
- ソフトスタート
- 初心者にも安心なソフトスタートを搭載しているので初期起動時の反動が少ないです。
- 電子制御
- 上級者に必須の負荷時にも回転数の落ちない電子制御を持っています。
- 変速機能
- 16000rpm~35000rpmの6段階変速機能をトリマーとしては珍しく持っています。
特徴
- コレットチャック
- 1/4インチ(6.35mm)のビットが装着可能です。日本で使用する場合コレットを6mm径に交換可能。
- ボディ
- アルミダイキャスト(5mm程のベースプレート)を多分に使用したボディは頑丈そのもので抜群の安定安心感があります。
極厚のベースとボディ
評価
レビュー
上記性能を見ただけで、少しトリマーを購入しようと考えたことがある方ならば、その性能の高さが理解できると思います。
およそトリマーに必要とされる機能は全て網羅されていると言っても過言ではありません。
2014年現在では、オプションで昇降固定ベースも販売されています。ただ、若干古いモデルなので最新機種に見られるLEDは搭載していません。
一時期、海外メーカーのトリマーはBoschからしか販売していませんでしたが、他のメーカーもここ数年でトリマーを販売しはじめ、LED搭載機種も存在するようになりました。
Bosch製品の特徴としてその頑丈さがあるのですが、このトリマーでもふんだんに使われているアルミダイキャストは特筆すべき点です。
また、世界的規模の企業であるBoschでは、オプションの豊富さも魅力です。
トリマーを使う場合、多くのジグや昇降固定ベースの選択肢があるかどうかで、加工可能な制作範囲が大幅に変わってきます。
機種単体の性能も勿論重要ですが、そういったオプションによる拡張性も工具選びでは重要です。
どこで購入できるのか
この高性能なスペックを誇るボッシュ製のトリマーなのですが、残念ながら日本国内では正規販売されていません。
ですから、どうしても購入したい場合は、海外から個人輸入することになります。
そして、電源が海外仕様となっている為、基本的に日本国内での使用はメーカーの想定外になります。
これはこの製品に限った話ではなく、輸入商品全てに言える事なので、使用するかしないかは全て自己責任になります。
海外製品の個人輸入をする前に知っておきたい電気の話
この項では、海外から電動工具、今回は電動トリマーを個人輸入するケースでの注意すべきポイントである電気の話を詳しくしていきます。
国内での電気の周波数
日本国内はご存じのように東日本と西日本で50Hzと60Hzという周波数が地域によって異なります。
- 東日本の周波数:50Hz
- 西日本の周波数:60Hz
一般的な日本の電化製品では、最近のものは50Hz/60Hz共用として販売されている製品がほとんどですが、少し前なら西から東へ、またはその逆に引っ越しをすれば、持っている電化製品は使用できませんでした。
東日本と西日本で周波数が異なる理由
昭和24年当時に、東日本の電力会社である東京電力(旧:東京電灯)は、周波数50Hzを使用していたドイツから発電機を輸入しました。
逆に、西日本の電力会社である関西電力(旧:大阪電灯)は、周波数60Hzを使用していたアメリカから発電機を輸入しました。
そして、それが定着してしまったわけです。周波数の違いによる問題をなくそうと、幾度と無く周波数統一は議論されてきましたが、混乱の方が大きいとされ結局今日まで統一に至っていないというわけなのです。
国内の一般家庭での電圧
日本の一般家庭では大抵100V電圧が普通ですので、電化製品もまたそういう仕様になっています。
ただ最近はIHクッキングヒーターを導入する家庭も増えていますので、業務用途でなくても200V電圧の工事をしているところも珍しくはなくなってきてはいます。
米国での電気周波数と電圧
- アメリカ(米国)の周波数:60Hz
- アメリカ(米国)の電圧:110V
このBosch PR20EVSKは、米国から輸入した製品ですから、当然、米国仕様になっています。
その為、日本では「基本的に」使用できません。というよりも使用する事を保証できないのです。
プラグの片方がやや大きい米国使用のコンセント
購入時のポイントと注意点
では、なぜ輸入したのか?という事になりますが、自己責任において使用する場合、メーカー保証外という事を容認できるのであれば、使用する事は可能です。
つまり、壊れても、何かしらの損害が起こっても、自己責任で対処するという事です。
個人輸入をしようと決意した理由
実は110Vと100Vというのはかなり誤差の部類であり、よほど精密な電子機器であれば問題なのですが、電気製品によってはある程度メーカーの保証値にも許容があるのです。
そして周波数はかなり問題があるとは言えますが、60HzのこのPR20EVSKは東日本の50Hzの地域で使用しても案外動いたりします。
動いても問題が無いわけではない
ただし、電圧、周波数ともに規定外での運用となるので、パワーも7割程しかでないという事になります。
これは電圧や周波数の違いによるW計算が変わることによるものです。
つまり、本来のパワーは出ないものの、出力が落ちる形で稼働することは、自己責任において可能であるということになるのです。
変圧器や調光器とか使っちゃダメ?
供給する電力を制限する機器、変圧器や調光器といったものを利用する手もありますが、十分な知識なしに使用することは逆に危険性を増す事にもなりかねませんので、使用にあたっては注意しなければなりません。
変速機能の無い電動工具に変速機能を持たせる方法として、上記の電力供給を制限すると言った機器を使用する方もいらっしゃいますが、この方法はW数を落とすことによる変速なので、当然パワーも落ちる事となります。
トリマーの場合、低トルクで高速回転をする事で削るという構造上、パワーを無理に落とした場合には思った加工ができないと言った事があります。
この事は海外仕様の電動工具を日本国内で使用した場合の、W数下降にも同じ事が言えるわけですが、もともと変速機能を持ち、そして元々のパワーが745Wと強力なこのPR20EVSKにおいては、使用の仕方によっては問題にならない運用も可能と思われるわけです。
日本でなんで販売しないのか
できることならば、PR20EVSKの日本仕様版が販売されてくれれば、全て問題無く収まるのわけなのですが、国内販売されていない海外仕様の製品を使うという選択も、リスクを承知の上で、自己責任において使用するのであれば十分ありな選択ではないでしょうか。
というわけで、私はこの機種を自己の判断により、リスクを承知の上で購入を決意し、自己責任において使用しているというわけです。
ポイント
- トリマーは、素人でもプロ並の装飾や加工を可能とするかもしれない電動工具です。
- 豊富なビット、治具(ジグ)や多様なオプションと併せて使う事で、様々な加工を可能とします。
- 世界中で愛用されているトリマーやルーターは、ホゾ作りや造形トレース、円切りや彫刻などといった高度な使い方に応用されています。
- 初心者から中級者へ、そして上級者を目指すDIY愛好家にとって、欠かすことのできないツール。それがトリマー、ルーターです。
注意点
- トリマーは電動工具の中でも、鋭利なビットが超高速回転する危険な類の工具の1つです。
- 加工時には大量の粉塵が出るので、万全の集塵対策をしておかないと大変なことになります。
- DIY初心者には敷居が高い工具の1つなので、少なくてもDIY中級者以上の方が持つべきか悩む工具と思います。
- 本体以外にも、ビットやオプション、ジグ、集塵装置などかなり経費が嵩む工具です。
あとがき
私はこのPR20EVSKを10000円程で購入できたので、非常に満足しています。
円高の頃だったので、今の換算ではもう少しするとは思います。
少々おすすめとは言いがたい面もあるので、かなり長い説明をしました。
しかし、あまりにも高性能かつ安価な製品なので、リスクを考えても十分一考する価値のあるトリマーであるという前提で紹介してみました。
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