押入れ棚をDIY
公開日:
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最終更新日:2014/05/30
押入れの収納能力、容積は相当な物ですが、なかなかその全ての空間を無駄なく有効活用するのは難しいです。
そんなわけで、押入れの収納力アップを図り、頑丈で大きな棚を押し入れに作ってしまおうというわけなのです。
但し、既存の物を活かす事を前提に、元々ある収納ボックス等はできる限り使用する方向で、設計・制作しています。
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はじめに
押入れの中ってどうなっているでしょうか。普段目に見えない隠れた場所ですから結構大変な事になってたりするのではないでしょうか?我が家ではかなり大変な事になっていました。。(笑
押入れの空間はかなり大きなスペースなのですが、奥行きがありすぎるので、布団以外の物だとちょっと使いづらかったりするわけです。
色々詰め込み過ぎて雪崩が・・なんてこともしょっちゅうあったり。。
押入れ用の収納ボックスも便利ではあるのですが、そこそこ値段も張り、サイズも全て統一とはなかなかいかないものです。(安いのを追加で購入したりするので)
そんな様々な大きさの物を効率良く収納する為には、自分の家庭に合った、自分だけのサイズの棚を自作するのが一番なのです!
とは言え、様式によって寸法に違いはあれど、押入れのサイズはある程度決まっています。
収納ボックスとの共用を考えて棚位置を決めたので、汎用性の高い枠組みになっていると思います。
作品画像
棚の支柱を桧で3組作りました。
元々ある収納ボックスも利用して組み上げます。
棚面積は合わせて1畳分程。使い勝手と収納ボックスの配置を考慮して、棚板を配置します。
押入れの上部から奥行きいっぱいまで無駄なく収納できました。(恥ずかしのでボカしたけど結構わかってしまう。。)
使用材料
- 桧 1×4(2000mm) x 3本
- 桧 2×4(2000mm) x 3本
- ラワン合板(12mm厚 x 910mm x 1820mm) x 3枚
- 杉荒材(30mm x 40mm x 1820mm) x 1束(6本入)
- 木口テープ
締結道具
- ダボ(8mmΦ) 36本
- 木工用ボンド
- 楔(くさび) x 6 自作
- 自作大型クランプ
使用工具
- ドリルドライバー:CDD-1020
- のこぎり:ゼットソー265
- 補助工具:ソーガイド
- サンダー:GSS23AE/MF
- 玄翁、ゴムハンマー
- カッターナイフ
費用
押入れの上段、下段の床板用の合板代も含んでいますが、合計で7000円強だったと思います。
棚板用としては合板1枚(1畳分)をカットして使用しています。
作り方
- 押入れの上下段の底板を薄いベニアから12mmのラワン合板に張り替えます。(穴が開いてた箇所の補修と、支柱のの荷重に対する考慮です。)
- 計測した押入れ寸法に合うように、棚柱となる梯子状の枠組みを3組作ります。
- 支柱には桧2×4材をおよそ半分に切断します。
- 支柱同士を繋ぎ、棚板受けとなる桧1×4材は、およそ3分割します。
- 材をサンダー等で研磨します。
- 継ぎ方はダボと接着剤で行うので、切断した1×4材の片面に2本分、両面で4本分のダボ穴をドリルで開けます。
- 他の1×4材、支柱側にもダボ穴をドリルで開けて、ダボと接着材で組んだ後、大型クランプで完全に圧着させます。
- この梯子状の枠組みを3セット作ります。
- 棚板として欲しい寸法通りに合板をノコギリでカットします。
- 棚板となる合板が支柱部分とかち合う箇所はノコギリなどで欠き込みをします。
- 棚板の木口が目立つので、表に見える側には木口テープを張ります。
- 木口テープは張る板厚よりも大きめの幅の物を張り、はみ出た部分をカッターナイフ等でカットします。
- 3つの支柱の間隔はおよそ900mm程(幅)あり、そのまま12mm厚の合板を棚板として載せても撓んでしまうのは明白なので、杉荒材の角材(30mm x 40mm等)を300mm間隔(奥行き)程度で横に渡して、棚受けとなるようにカットします。
- 支柱と、棚受け、合板を全て押入れで組み上げて完成です。
例によってこのブログを立ち上げる大分前に作成した物ですからあんまり写真がありません。。
文字だけでは分かりづらい点がありますが、ご了承下さい。。m(_ _)m
作成上の注意点・ポイント
- 私の場合は、支柱には一切釘打ち、ネジ止めはせず、上端に楔(くさび)を打ち、押入れの枠組みに固定しています。棚受けの杉角材と棚板にも一切釘打ち、ネジ止めはしておらず、支柱部分に載せているだけです。しかし、寸法が押し入れにほぼ狂い無く収まっているので、意外と安定していて、震度4くらいの地震でもビクとも動きませんでした。(※1)
- 一般的には、ガッチリと固定をした方が安全かつ確実なので、押入れの枠組み、支柱、棚受け、棚板をそれぞれ適切なネジ、釘、金具などを併用して完全に締結した方が良いと思います。
- 3段あるはしご状の支柱の棚受けですが、下から下段、中段、上段、押入れ床板を最下段として、杉角材+棚板を載せた場合、最下段は230mm高、下段・中段は210mm高、を確保できるように設計しています。上段は棚板を手前ギリギリまで敷いてしまうと、十分な高さが取れないので、奥行きを少し短い棚板にして、手前のスペースを確保することで押入れ天井高まで活用することができます。
- はしご状の支柱の棚受けの位置は、一般的な大きめの押入れ収納ボックスのサイズに合わせて決めています。2段、3段と組み合わせた場合の高さを考慮しているので、棚板を敷いた場合でも収納ボックスにぶつかること無く置くことができるように設計しています。例えば、上段・中段のみ棚板を載せた場合、最下段の押入れ床面に、230mm高の押入れ収納ボックスを2段重ねで置くことができます。
- 棚板に載せる物の重量に大きく影響されますが、棚板の板厚によっては杉角材の補強無しに棚板を置くことも可能と思われます。しかし、900mm前後の支柱間隔において、撓む事無くそれなりの重さに耐えるとなると相当の板厚が必要となります。美観的に、空間使用率的にも一考の余地はありますが、お値段的にも跳ね上がり、合板自体の重さもかなりの重量になるので注意が必要です。
使用感
収納スペースが大幅に増えたことで、押入れの隅々まで収納できるようになりました。
既存の物を生かしながらという事で、コストパフォーマンスにも優れています。
美観的には個人的に納得いかない面もあるのですが、基本的に常に露出しているようなところではない押入れの中なので、見た目にお金をかけ過ぎても仕方ありません。
押入れは収納してこそ押入れなのです。(と自分に言い聞かせ)そう言った意味では、満足行く出来になったかなと思います。
また、押入れの一部はクローゼットにできるようにポールを付けましたが、なかなか良いです。
あとがき
元々は最大3段(押入れの床板も合わせると4段)、1段あたり約1畳分の大型の棚と、複数段の引き出し、クローゼットを合わせた、大型の収納箪笥のようなものを作ろうとしていました。
しかし、元々あったプラスティック製のよくある押し入れ収納ケースも結構な数があり、もったいない・・という事で、将来の拡張性への考慮を少し残した感じの枠組みとして出来上がりました。
作る前に聞いていた家族の要求も、作っていく内に色々変わったりしていったので、棚板も結局は畳一枚分くらいで良いという感じに。。なかなか難しいものです。
とは言え、棚には相当の数の物が載っかるようになりましたし、ホゾにしようかと悩んだりしたのですが、私の使用環境では強度的にも今のままで十分かなと思います。
さて、いかがだったでしょうか。押入れの収納力アップリフォームもとい押入れ大型棚。
脚注
- ※1:あくまで私の環境下での個人的感想です。
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