桧風呂蓋をDIY
公開日:
:
最終更新日:2014/05/30
旅行で温泉地に出かけた時に入る広い桧風呂って良いですね。桧の香りは癒されますし、自分の家でもそんな気分が味わえたらと思いますが、なかなか難しいわけです。
そんなわけで、ひのき風呂を作るか!とは場所的にもできないので、なんとかならないかと数秒考えました。
すると、ヒノキの風呂フタを作ればいいんじゃないか?匂いも漂うだろうし、と安直に考えついたので、思いつくまま作ってしまいました。
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ヒノキ風呂フタ
どうでしょうかこのシンプルさ…もはや作り方を語るまでもないような気さえします。
ただ、少々試験的な試みを行なっていたりもします。
材料や道具
使用材料
- ひのき 1×4 6本
締結道具とか
- ダボ8mmΦ
使用工具
- ドリルドライバー:CDD-1020
- のこぎり:ゼットソー265
- 補助工具:ソーガイド
- 叩くもの:玄翁、ゴムハンマーなど
- サンダー:GSS23AE/MF
費用
実質的な費用としましては、1300円というところでしょう。
我が家のバスタブの大きさでは、木取りで1本の木材から2本の板が取れたわけですが、ギリギリ3本に足らないという感じでした。なので、かなりの長さの余った端材が出たので、他のDIY作品で利用しています。
作り方
- 浴槽(バスタブ)のサイズに木材をノコギリでカットします。
- 木材のサイドに8mmダボ用の穴をドリルで掘ります。
- カットし終えた材料をサンドペーパーなどで研磨します。
- 上記で加工済みの木材をダボで繋ぎあわせます。端材で当て木をしながらハンマーなどで叩き込みます。
- 浴槽(バスタブ)に並べます。
風呂フタは木材をカットしたまま使用しても良かったのですが、用意できた木材が少々幅の狭い1×4材でした。
毎日風呂フタを外し、また被せるというのをやるには少々本数が多すぎてめんどくさ…と思ったので二本を繋ぎあわせて使用することにしました。
木を繋ぐ方法
どうやってつなぎ合わせるかですが、接着剤…というのは水場しかも風呂フタに使用するにはちょっと抵抗を感じました。ただ使用可能な接着剤もあります。
そこで思いついたのがダボです。ダボも通常は接着剤と併用して使用しますが、今回は使用せず、ダボのみでつなぎ合わせることにしました。
少々きつめのダボ穴にすることで、ダボを叩きこみ二本の板を合わせるとちょっとやそっとでは抜けません。
その上、風呂場の蒸気で水を含みダボは膨らむわけですから、さらに抜けません。
こうして、接着剤などを一切使わない天然木製ヒノキ風呂フタができあがったのです。
板幅
1×6や1×8、1×10と言った幅が十分にあるヒノキ材が手に入るなら、こういう事は不要です。
幅が狭い材でも工夫次第でなんとかなる…かもしれない方法の1例とお考え下さい。
しかし、穴を穿つことで確実に腐りやすくはなるので、幅広い1枚板を用意できるならそのほうが良いに決まっています。
感想
まず、本来の目的であったあの桧独特の芳香はバッチリ味わえます。風呂を沸かすと風呂場中にヒノキの香りが漂うのはちょっとしたものです。
驚くべきはその保温効果の高さです。
今まで使用していたのはどこにでもあるプラスティック製の巻けるタイプの風呂フタでしたが、このヒノキ風呂フタにしてからというもの、お風呂の沸く時間が短くなり、さらに冷めにくいのが実感できました。板厚が20mm程あるので市販のものより保温効果が高いのかもしれません。
そして、風呂フタを外すとヒノキの香りがふぁ〜と風呂場に広がります。これぞ「ザ・癒し」です
注意すべき点
ただ1点注意すべき点があります。
ヒノキ風呂と言われるくらいですから、ヒノキという木材は水に強い!というイメージがあると思いますし、それは間違いではありません。
しかし!ヒノキが水に強いと言われるのは、芯材、そして、樹齢の高い木材を使用した場合の事です。樹齢が若い材や、辺材を使用した場合は、イメージする水に強いヒノキという程、水に強くはありません。
その為、使用する材、そして使用環境によっては、容易にカビたり腐ったりすることもありえます。
使用年数
私の作成したこのヒノキ風呂フタは、芯材と辺材の両方を使っています。
使用してから1年程経過した時の状況では、辺材部分はかなり黒ずみが激しく特にダボの部分は腐ってきていました。
芯材部分はほとんど影響もなくまだまだ使える状態でした。
芯材を中心にダボも桧で作ればかなり長期間の使用に耐えれることになります。
長期間使用できる桧風呂蓋を作るには
今回作成した桧風呂蓋では、ダボも通常のものを使用していました。その上接着剤を併用もしてなかったので、ダボから腐っていった影響も大きかったのです。
なので、ダボを桧から切り出して取る。つまり、ダボ自体を桧で作るようにすればこの点は改善できます。
また、幅の狭い桧をダボで継ぐ事自体が使用年数を下げる大きな要因にもなるので、なるべく1枚板の幅の広い桧の板を用意することも重要です。
そして、最も重要なのは樹齢のなるべく高い芯材付近の桧材を使用するという事です。
これらを高水準で満たそうとすれば、やはりお値段は跳ね上がってしまうのも否めません。上質な桧風呂蓋は、市販であれば10万円を超えるものあったりします。
メンテナンス
桧がいくら水に強いとは言え、長期間水に濡れっぱなしというのはよくありません。定期的に陰干しをして通気性を良くすればそれだけ長期間使用できる可能性があります。
芳香の持続性
使い始めて数ヶ月くらいは、かなり強い芳香が楽しめますが、年月が経つに連れて徐々に芳香は弱まっていきます。
自作の可能性
結局のところ、風呂蓋というのは素材次第です。
無節で幅広の有名な産地の桧ともなれば、値段は跳ね上がっていきますが、そうではない桧であればそれこそ格安で仕入れる事も可能なわけです。
幅広い材さえ手に入れられれば、たいした加工をしなくても使用できるのも楽ですね。
安い材をあえて使用し、1年単位くらいで取り替えることで、強い芳香をまた楽しむという手もあります。
重さ
桧は木ですから、水分を含むと重くなります。板厚が薄ければ大した事もありませんが、そこそこの厚さがあると結構重く感じると思います。
特にプラスチック製の軽量さに慣れていると、重っ!となってしまうかもしれません。
あとがき
試験的にノリで作ってしまった我が家の桧風呂蓋ですが、思った以上に桧の香りを楽しむことができました。
風呂場で香りを楽しむ方法は他にもいくつかあるわけですが、重厚感のある桧の風呂フタはなかなか味わい深いものがあります。
使うたびにいい感じの味もでてきますし、気分変えに作ってみるのもいいものだと思います。
いかがだったでしょうか、参考になれば幸いです。
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