桧すのこベッドをDIY
公開日:
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最終更新日:2016/06/15
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桧のすのこベッド

檜にはヒノキチオールが含まれているそうです。
ヒノキチオールとは
正しくは青森ひば、タイワンヒノキなどに多く含まれているという事で、実は日本の桧にはあまり含まれていないとかいう話も。
このヒノキチオールの効能は抗菌や癒し効果で知られていて、美容用品や薬品に使用されていたりもします。
そんなうんちくはこれくらいにしておいて…ヒノキの香りはいい匂いなので好きなのです。
そんなわけで、ひのきのベッドでも作るか!とは場所的にも無理だし、既に二段ベッドがあるから勿体ないので、なんとかならないかと数秒考えました。
すると、ヒノキのすのこベッドを作ればいいんじゃないか?匂いも漂うだろうし、と安直に考えついたので、思いつくまま作ってしまいました。
写真

無節の桧はすのこにしてもとても綺麗な木肌をしています。無垢材はやっぱりいいものですね。

柱と重なる部分は欠き込みを入れてます。本当は削りたくなかったのですが、止むを得ません。

すのこの隙間を均等に配置することで見た目も良くなります。表面はサンダーをかけてあるのでツルツルで光沢があります。
材料や道具
使用した材料や使った道具は以下のようなものです。
使用材料
- ひのき 1×4 13本
締結道具とか
- ステンレス軸細(スリム)コーススレッド 35mm 100本超
使用工具
- ドリルドライバー:CDD-1020
- のこぎり:ゼットソー265
- 補助工具:ソーガイド
- サンダー:GSS23AE/MF
- クランプ:自作大型クランプ
費用
実質的な費用としましては、4200円くらいでした。
木取りがかなり無駄がなかったので材を有効活用できました。節の無いクリア材なので、見た目もかなり綺麗ですし、これでも結構な格安で作れたとは思います。
ほとんど木材代なので仕入れを上手く出来ればもっと安く済ませる事もできるかもしれません。
ちなみに、購入先でまた同じ商品を買い求めたところ、やたら値上がっていました。どうもクリア材にしては安すぎると思ったので、もっと買い占めておけばよかったです。。
作り方
手順
木取り
まず、すのこベッドに必要な木材の本数を木材の幅とすのこ間隔から算出します。
今回、用意できたのは、長さ2000(mm)幅85(mm)厚さ20(mm)の1×4桧材です。すのこ間隔は5mmとしました。
ベッドの縦方向の長さ÷(木材の幅サイズ+すのこ間隔)= 必要な本数
1990(mm) ÷ (85(mm)+5(mm))= 22.xxx (本)
次に、1本の木材からすのこの長さ分の木材がどれだけ取れるかを算出します。
1本の木材の長さ÷ベッドの横幅の長さ = 1本の木材から木取りできる本数
2000(mm) ÷ 970(mm) = 2.xxx(本)
つまり、22(本) ÷ 2(本) = 11(本)がメインの骨組みに使用する本数となります。
連結用の木取り
すのこを連結する為の縦方向の木材を算出します。
今回使用する1本の木材の長さはベッドの縦方向の長さよりも若干長い材を使用しています。
すのこの両端側は、1本の木材を縦に半割して使用するので1本。
すのこの真ん中は、1本の木材をそのまま使用するので1本。合計2本。
連結用とすのこ本体をあわせると、2(本)+ 11(本)= 13(本)となります。
すのこを分割して作る
作成するすのこベッドの大きさは1990(mm)×970(mm)と大きいので、全て繋ぎ合わせてしまうと大きさや重さの面でも運搬しにくいので、4枚のすのこに分けて作成します。
- (85mm + 5mm)☓ 6(本)= 540mm を 2つ
- (85mm + 5mm)☓ 5(本)= 450mm を 1つ
- (85mm + 5mm)☓ 4(本)+ 85mm ☓ 1(本) = 445mm を 1つ
合計すると縦方向の長さは、元々の1990mmより15mm小さい1975mmとしました。
木材をカットする
上記で算出した木取りに従って、木材をカットします。ベッドの柱部分とかち合う箇所は、のこぎりで欠き込みます。
木材を研磨する
カットした木材をサンドペーパーなどで研磨します。
木材をクランプする
研磨した木材を大型クランプなどで固定し、すのことする木材とすのこの間隔分の板を交互に挟みます。
ネジで組む
すのことする木材と連結用の縦方向の木材をドライバーなどで下側からネジ止めしていきます。
完成
完成したすのこベッドを並べて完成!
ポイント
すのこの構造は極めてシンプルですから、後は正確にどれだけ作れるかというところが重要だと思います。
作る時のポイントとしては、すのこを正確な等間隔でどうやって止めるかというところだと思います。
大型クランプ
私はこのすのこベッドを作成する為に、1000mm^2(1m四方)を囲める大型のクランプを自作しました。
そして、すのこ間隔と同じ厚みの木材を挟むというのが一番楽かつ正確に作れる方法だと思います。
反りや曲がった木材は選ばない
木材を選ぶときは、なるべく反りや曲がりの無い、まっすぐな木材を選びましょう。ネジ止めすることである程度はなんとかなったりしますが、酷い歪みだと矯正しきれません。
ネジにこだわる
ネジにステンレスのスリムコーススレッドを使用しています。人間は寝ている間にかなりの汗をかきますから、ネジにも拘りたいところです。
錆びない金属としてステンレスは知られていますが、実際は使用環境によって錆びることもあります。ステンレスも304が一般的ですが430とか色々種類があるんですけど、ここでは深くは触れません。
メッキ加工のものでも悪くはありませんが、錆びにくさとしてはやっぱりステンレス!という思い込みの元、少々高価ではありますが、ステンレスのネジを使用しています。
ステンレス製のコーススレッドは、普通のコーススレッドと比べるとかなり割高で、3倍以上はするでしょうか。ネジは大量に使う事が多いので、箱買いがおすすめです。
感想
家族の為に作ったもので、作った当時私はこのベッドで寝てなかったのです。現在は色々模様替えした結果、自分用として使っています。
家族の反応
当時、感想を家族から聞くと、以前より断然寝心地が良くなって、よく眠れるようになったそうです。
部屋に入るだけで、檜のあの独特の香りが漂っていて癒されますし、やっぱりヒノキはいいな〜と感じます。
通気性
すのこベッドというとその通気性の良さというのもありますが、すのこと言えど布団やマットレスと密着している箇所は通気性があまりいいとは言えません。
過信をしてずっと敷きっぱなしにしてるとカビたりするので、定期的に風通しはよくした方がいいです。
すのこの隙間の部分ですが、市販の物であると10mm〜20mm程度の大きな間隔が開いてるものが多いですが、私は5mm程というすのこベッドとしては比較的狭い間隔にあえてしました。それでもかなりの通気性は実感できます。
美観
今回のすのこベッドは既存ベッドの補修を兼ねている面が多い為、すのこの通気性はほどほどに考えていました。
間隔を大きめに取る事による強度的不安や寝心地、そして使用する本人の好み、すのこの見た目の面を考慮した結果、5mmくらいが適当であると判断したのです。
作る人や使う人の好みに合わせて間隔などは調整すれば良いと思います。もし、あまりにも不都合を感じるようであれば、また間隔を調整して組み直す事も可能なわけです。
ただ、組み直すのはかなりの手間なので、あまり極端な間隔にはしない方が無難です。
あとがき
私の場合は既存のベッドの補修も兼ねての檜すのこベッド作成だったという事もあって、ベッド枠自体の歪みに合わせなければならず、泣く泣く綺麗にできたすのこベッドを数mm削るハメに…という事もあったりしました。
そんなことがありながらも、完成してみると大きさもそれなりにあるのでかなりの迫力があり、作り終えた充実感というのはなかなかでした。
作ってから数年経った今も、木目の綺麗なままヘタることもなく使えているので、耐久性もバッチリです。よく見かける板厚が薄くて間隔も広いタイプのものは見るからに脆そうですしね。
いかがだったでしょうか、桐のすのこベッドも良いですが、ヒノキのすのこベッドも良いですよ。参考になれば幸いです。
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