頑丈なゴーヤネットの張り方・枠組みの作り方
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最終更新日:2015/05/17

ゴーヤカーテン作りでは頭を悩める事になるネットの張り方。環境によって色んなパターンが考えられます。
我が家でも数年間試行錯誤して何パターンか試したので、その結果をお見せしたいと思います。
ゴーヤ以外の野菜にも使え、防風ネットを張ることも出来ます。
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屋根まで届くネットの張り方

2012年のゴーヤカーテンは、とにかくどこまで高さを伸ばせるかに挑戦していました。
8月には写真のように先端は屋根まで届く、かなり目立つ高さ5メートル越えのゴーヤカーテンが出来上がりました。
高さのあるゴーヤカーテンの魅力

見上げるほどに成長したゴーヤカーテンは壮観なものです。夏場の日陰効果もバッチリで、2階の窓まで覆い尽くします。
高さのあるゴーヤカーテンの欠点
ベランダの柵などに、支柱のパイプを金具で固定することでネットを張る事になります。その為、そういった格子枠の無い場合はネットを張ることができません。
また、ゴーヤの実を収穫する際に、高い位置になった実は梯子をもってしても取りづらく、葉の影に隠れたかなりの数の実を見逃しやすくなります。気づいた時には色づいていたりします。。
高さ5メートルの枠組み
以前紹介していたネットの張り方からさらに拡張し、窓枠の上部まで枠組みを組み、ネットを延長していました。
この場所では地植えからプランターでの栽培に切り替えていたのですが、当初では伸びても3メートル越え程度と想定していたところ、地植え並に5メートル以上のびてしまったためです。
窓の格子にガルバリウムパイプを頑丈に固定してネットを延長しました。
ネットの張り方の検討

家の表側は2メートルx6メートルほどの大きな古いイレクターの棚を活用して、ゴーヤがタワワに実りました。
裏側は以前のネットの張り方では、左側は高さ5メートル以上ありましたが、右側は2階に固定できる枠が無かった為に、新たに高さ3メートルの枠組みを組んでいました。
実際に収穫、撤去まで終えてみて、使い勝手も考慮すると、この高さ3メートルの枠組みで十分かもしれないと感じました。
ネットの枠組み材料

ネットの枠組み使用する材料は以前防風対策用の枠組みとして採用したガルバリウムパイプです。防食性に優れていて単価も安価なビニールハウス用の資材です。
普通の園芸用支柱でも直径19mmか20mmの太いパイプを使用すればかなり頑丈な物ができますが、ガルバリウムパイプはさらに丈夫なのです。
太さは19mmΦの物を使用します。ガルバリウムパイプとしては細身になりますがゴーヤカーテン用には強度も申し分なく、コストパフォーマンス的にも優れているのです。
半アーチ構造

防風ネットも張れる構造を考えたので、半アーチ構造を採用しました。内側にはゴーヤ用のネットを斜めに垂らして張る事も出来、外側には防風ネットを張れるという訳です。
ただ我が家の場合では、家の表側は風雨の影響を受けやすいので、後付型防風対策の枠組みを採用しましたが、家の裏手側はそれほど風雨の影響を受けにくいので、枠組みの外枠に直接ゴーヤネットを張ることにしました。
本来は防風ネットを張る位置に直接ゴーヤネットを張るので、防風ネットは張れませんが、半アーチ上にゴーヤカーテンができるので、ゴーヤが茂ればゴーヤカーテンのトンネルのようになるわけです。
ちなみにこの写真は今年2014年に植えているパッションフルーツです。パッションフルーツもゴーヤカーテンのような緑のカーテンになります。
高さの許容

新しい枠組みでは、打ち込み用の直管ガルバリウムパイプと半アーチ上の曲管ガルバリウムパイプを連結して使用します。
先端の尖った打ち込み用パイプの長さはおよそ155cmで、半アーチの曲げパイプは全長270cm、高さ240cmの物を採用しました。
地盤にもよりますが、100cm近く我が家では打ち込むことになったので、打ち込み用パイプの先端は地面から155cm – 100cm = 55cm となります。この上に曲げパイプの高さ240cmを足した295cmが枠組みの高さとなります。
ネットはパイプの周囲に張り巡らす事になるので、曲げパイプ全長270cm + 打ち込んだパイプの出ている長さ55cmとなり、合計325cmとなります。
高さが足りるか?
プランター栽培では伸びても220cm程度、地植えでも300cm〜400cmくらいが伸びる目安とされていたりしますが、あくまで目安であって環境や育て方によってはまったくあてになりません。
実際、我が家ではプランターで500cm以上伸びていましたので、その事を考えると325cmのネットの長さでは足りなくなってしまいます。
2013年はこの検討した新しい枠組みでゴーヤを栽培してみました。確かにネットを超えて垂れ下がる程ゴーヤは成長してしまいましたが、半アーチの頂点を超えて垂れ下がってもそれほど問題には感じませんでした。

半アーチがアーチに近くなるくらいな感じでむしろゴーヤトンネルのようなイイ感じに。あまりにも伸びすぎた子ヅルは誘引してしまえばネットを折り返してまた縦横無尽に伸びていくので、なんとかなるわけです。
高さ3メートル横幅5メートルのネットの張り方

全体像は正確には横幅5.4メートル、高さ約3メートルの部分と、1.8メートル幅の枠組みをL字型に組んだ構造となっています。なので全体的な横幅は7.2メートルあります。
この2013年当時の写真では左側には白ゴーヤを植えています。夕顔もスペースがないのに植えています。右側にはナスやトマト、きゅうり、インゲンを植えていたので、葉っぱがかなり違うのが混ざってしまった緑のカーテンになっています。

このL字型に組むことで、枠組み自体の構造的な強度が増し、少々の台風や地震ではびくともしない構造となるのです。
支柱の間隔

支柱をおよそ90cmの間隔で打っています。横幅5.4メートル部分では計7本の支柱を立てました。
L字枠のもう1辺を構成する横幅1.8メートルの箇所では、3本の支柱を立てています。

さらに太いパイプを打ち込み、支柱と連結する事でグラつきを抑えることができます。最下部の横パイプに単管パイプを通す手もあります。
横への補強

支柱を横にはわせたパイプで連結していきます。支柱の縦パイプに対して横のパイプは5箇所固定して格子にするわけです。これで強度がさらに増します。
写真では縦方向(上下)が横パイプ、横方向(左右)が支柱の曲げパイプになっています。。少々分かりづらいですが半アーチを見上げて見た写真です。
間隔はおよそ60cm前後で均等に配置していますが、結構適当です。

枠を組む事前にパイプの連結箇所や、地中に打ち込む位置を墨入れしておくと後々楽です。
筋交いで斜めの補強

縦横に組むだけでも全体はL字構造をしているのでかなりの強度がありますが、揺れに対しての強度補強をする為に筋交いを入れると効果的です。
長辺側5.4メートルの箇所では、斜めの筋交用に杭タイプの直管ガルバリウムパイプを2箇所、真ん中あたりと、端に支柱となるパイプに固定しています。(上の写真で右下がりの斜めのパイプ)

また、それとは別に長さ7メートルの直管ガルバリウムパイプを半分の3.5メートルにカットして地中に50cm程根入れし、長辺側の両端の曲管先端に自在Tキャップで固定して斜めに立てています。(上の写真の一番右の縦パイプ)
そして、これら2つのパイプとクロスするようにパイプを筋交い用フックバンドとユニバーサルジョイントを使って固定しているのです。長さが等しいパイプ同士で普通にクロスさせてしまうと通れなくなるので、クロスさせる位置をあえてズラしています。
行灯にも使える縦の補強

トマトやナス、キュウリといった野菜の栽培に有効な行灯(あんどん)を麻紐で作れるようにしました。
枠組みの構造としてはさらに頑丈になり、色々な使い道にも派生できるというわけです。この縦枠に直接ゴーヤのネットを張れば、防風ネットを外枠に張る事もできますね。
材料
追記:2015.05.03 材料の項を追加し、他の項目にも少し加筆しました。
自作した園芸用枠組みに使用した材料について詳しく見ていきます。
ガルバリウムパイプ
ビニールハウスなどの農業用資材であるガルバリウムパイプは長さやタイプも様々な物が販売されています。
- ガルバリウムとは
- アルミニウム55%、亜鉛43.4%、シリコン1.6%から構成される、耐食性に優れたアルミニウム亜鉛合金めっき鋼板と呼ばれるものです。外壁材としても使用されており、屋外使用でも10年以上は持つと言われています。但し、環境、使用方法によっては腐食が早まる可能性もあります。(もらい錆や塩害には弱いのです。)
信頼性が高く、単価も安くて丈夫と三拍子揃った素材です。
直管ガルバリウムパイプ
なんの加工もされていない基本となる通常の直管のパイプなので汎用的に使えます。長さも5メートルを超すような長尺のものから、一般的な尺である1830mmの物もあります。
直管ガルバリウムパイプ(片側凸タイプ)
パイプ同士を連結する為の金具もありますが、パイプ自体の先端が凸加工されているタイプの物もあるのです。連結用の綱手金具を使用せずにパイプを延長できるので便利です。
パイプの片側は通常の直管タイプと同じで凹として使用でき、反対側が凸タイプになっているので、いくらでも連結させることが可能です。
但し、パイプを差し込むだけではゆるいので、外そうと思えば簡単に外れてしまいますが、ハンマーで連結箇所を叩く事で抜けづらくする事もできます。
先端杭タイプの直管ガルバリウムパイプ(片側凸タイプ)
杭として地中に打ち込めるように片側が潰された杭タイプのパイプもあります。杭加工されている側とは反対側の先端は凸型なので、パイプの端が通常のタイプのパイプに連結する事ができます。
曲管ガルバリウムパイプ
基本となる直管ガルバリウムパイプに曲げ加工が施されたパイプです。曲げ幅や長さも色々な種類が販売されていますが、上記の先端杭タイプと連結して使用できます。
杭タイプの曲管ガルバリウムパイプ
曲げ加工されている側とは反対側が杭タイプになっている曲管パイプもあります。高さがあまり必要でない場合や、根入れをそれほど深くしない時に重宝します。
連結用金具
パイプ同士を頑丈に連結する為の様々な金具があります。具体的な使い方は個別の記事を見て頂くとして、ここでは一部を掲載しておきます。
- フックバンド
- 直交用のジョイント金具で使い勝手が良く、かなり強力な締結が可能です。
- カチックス
- 直交用ジョイントの金具で強力に締結できます。名前がなんだかカッコイイ…某靴メーカーのような名前。
- 自在Tキャップ
- パイプ同士をT字の自由な角度で止めることができます。ただし強度は十字の直交用に比べると弱いです。
- ワイヤーティワン
- パイプ同士の端、コーナーエンドを固定する金具です。
- ユニバーサルジョイント
- パイプ同士を自由な角度で止める事ができるので汎用的に使えます。ただし強度は十字の直交用に比べると弱いです。
資材の購入場所
農業用資材であるガルバリウムパイプや連結金具は、農家向けプロ用資材を取り扱っているネット通販か実店舗、もしくは一部の大型のホームセンターでなければ手に入りにくいかもしれません。
ちなみに私が購入した先は、日本最大級の規模を誇るホームセンターのジョイフル本田で販売されていたのを購入しました。
全国展開をしている店舗なので、近くにあれば探してみて下さい。但し、支店によっては取り扱い商品も違っていたりするので、あなたのお近くの支店に確実にあるとは言い切れません。
また、市内市外を含めて近隣にある大手のホームセンターはほぼ全て回っているのですが、ガルバリウムパイプを置いてあるところは他にはありませんでした。
ただ同様に私の住んでいる地域の支店では売っていないだけで、他の支店ならば取り扱っている可能性もあります。
ネット
ネットは、つるものネットという物で、サイズ2.7メートル x 10メートルと0.9メートル x 10メートルの物を購入しました。30メートルくらいの長尺の物も割安で売られていたりもします。
マス目は10cm x 10cmで、ゴーヤをはじめパッションフルーツや色々な野菜に使用できています。
ネットの張り方は、ネットにそのままついてる紐や、麻ひも、結束バンド、連結用金具などに引っ掛けたりして制作した枠組みに張ります。
費用
数年前に買い足しながら製作したものなので、総額いくらだったかはよく覚えていませんが…構造、単価は一部を除き正確に分かるので、ゆるく計算してみると以下のようになります。
ガルバリウムパイプ枠組み材の費用
商品名 | 厚み(mm) | 直径(mm) | 全長(mm) | 数量 | 単位 | 単価 | 小計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
ガルバリウム曲管 | 1.0 | 19.1 | 2700 | 7 | 本 | 100円(※1) | 700円(※1) |
先端杭タイプのガルバリウム曲管 | 1.0 | 19.1 | 3000 | 3 | 本 | 350円 | 1050円 |
ガルバリウム直管 | 1.0 | 19.1 | 1830 | 24 | 本 | 180円 | 4320円 |
先端杭タイプのガルバリウム直管 | 1.0 | 19.1 | 1550 | 13 | 本 | 200円 | 2600円 |
ガルバリウム直管 | 1.0 | 19.1 | 7000 | 1 | 本 | 500円(※2) | 500円(※2) |
亜鉛メッキパイプ | 1.2 | 25.2 | 900 | 3 | 本 | 100円(※2) | 300円(※2) |
合計 | 9470円 |
特売品も混ざっているので、なんとか1万円を切る費用で済んでいます。横幅7.2メートル、高さ3メートルある大型で長期使用できる頑丈な独立タイプなので、これでもかなり安価に収まったのではないかなと思います。
数年越しで段階的に建て増し?みたいに増設、増強していたので、最終的な構造から言えば、亜鉛メッキパイプは無くてもいい気がします。。
また、特売品や暴風対策用で購入した材も無駄にしないように流用しているので、L字構造の短辺を構成する部分は、長辺とは支柱のパイプが違ったりもします。
連結用金具の費用
商品名 | 数量 | 単位 | 単価 | 小計 |
---|---|---|---|---|
被膜フックバンド Φ19x19mm | 32 | 個 | 16円 | 512円 |
被膜フックバンド(筋交用) Φ19x19mm | 2 | 個 | 30円(※2) | 60円(※2) |
カチックス Φ19x19mm | 7 | 個 | 42円 | 294円 |
自在Tキャップ Φ19x19mm | 2 | 個 | 60円 | 120円 |
ユニバーサルジョイント Φ19x19mm | 3 | 個 | 42円 | 126円 |
ワイヤーティワン Φ19x19mm | 15 | 個 | 74円 | 1110円 |
パイプ先端内キャップ Φ19mm | 10 | 個 | 21円 | 210円 |
合計 | 2432円 |
基本的には強度の高い連結金具である十字の直交を多用するようにしています。
当初は楔を打ち込むことで強力な締結ができるカチックスを多用していたのですが、フックバンドでもかなりの強度があったので、大抵の箇所は単価の安いフックバンドを使用しました。
コーナーエンドはなるべくワイヤーティワンを使用する構成ですが、あえて直交させて単価の安いフックバンドを使用することも可能です。
つるものネットの費用
2.7メートル x 10メートルと0.9メートル x 10メートルのつるものネットを購入しましたが、値段は正確には覚えていません。。確か2000円くらいだったような気がします。
注釈
- ※1:ワケアリ商品の為、特別安く購入できた物です。通常は3〜4倍程の価格がします。また、他の製品に関しても価格は2012年〜2013年当時のものです。
- ※2:価格を撮った写真が見つからなかったので、大体これくらいだった気がします。誤差は数十円くらいはあるかもしれません。
園芸用支柱 vs ガルバリウムパイプ
園芸で一般的に使用されるのはどこのホームセンターにも置いてある園芸用支柱です。我が家でもまったく使わないわけではなく、トマトなどをプランターで育てる際に使用したりしていました。
16mmΦの支柱を使用したきゅうりなどを育てられる∧¯¯¯∧な感じの商品を過去に購入したことがありましたが、連結部などもかなり脆い感じでした。
強度比較
この記事の最初の方に載せている2階まで届く高さ5メートルの枠組みで、2階の窓格子には当初は園芸用支柱の20mmΦの物を使用していました。格子枠からはみ出す形で固定していたのですが、1階で誤ってネットに少し手を引っ掛けてしまった際にグニャりとテコで曲がって折れてしまいました。
園芸用支柱は軽くて麻ひもなどを固定しやすい突起がついていたりするので使い勝手は良いですが、やはり強度はあまりないのです。
その後、2階の窓枠格子への固定には頑丈なガルバリウムパイプを窓枠上部まで金具で組む事になったのです。
ガルバリウムパイプはビニールハウスで使用される為、25mmΦ、22mmΦ、と言った規格もあります。19mmΦはガルバリウムパイプでは一番細いものなのです。
最も強度がない19mmΦなので、端を持って持ち上げればしなりますが、テコがかかったとしても早々簡単に折れるような強度ではありません。
一度長さ調整のために糸ノコギリで切断した事がありましたが、粘りがかなりあり切断するのに時間を要しました。
価格比較
また、価格面で見ても同じ太さの直管19mmΦクラスの園芸用支柱はそれほど安くはありません。むしろ19mmΦガルバリウムパイプの方が安いくらいです。
園芸用支柱にも曲管タイプの長尺の物もありますが、特売品ではない定価の曲管ガルバリウムパイプの数倍はしていました。
拡張性比較
園芸用支柱は基本的に固定の長さでしか使用できません。長い支柱が欲しければ、新たに長い支柱を購入するしかないのです。
それに比べ、ガルバリウムパイプは簡単に連結して長さを延長することが可能です。
金具比較
フックバンドなどは園芸支柱用のものも販売されていたりもしますが、強度はあまりなく、また他の連結金具などはほぼありません。あったとしてもセット販売されているようなプラスチック製のものが大半です。
ガルバリウムパイプでは、今までこの記事内でもご紹介してきたような多種多様な連結金具が豊富にあります。様々なケースに合わせて使用することができ、単価もかなり安価です。
また、建築資材用のジョイント金具も口径が合うものが使用できるのも利点です。
比較評価
基本的には適材適所、ケースバイケースなので、園芸用支柱の活躍の場は多々あります。ただ今回のような頑丈な枠組みを作ろうとなれば、ガルバリウムパイプの圧勝なのは歴然です。
作り方
追記:2015.05.06 作り方の項を追加しました。
作成していたガルバリウムパイプの枠組みを、2015年に新たに少し拡張したので、それらの写真をたくさん使ってなるべく分かりやすく基本的な作り方の手順を説明します。
地盤による違い
使用するガルバリウムパイプの種類によって手順は多少変わりますが、今回は先端杭タイプ(片側凸タイプ)と曲管ガルバリウムパイプを使った方法です。
この方法の利点は高さを稼ぎやすいことです。地盤にかなり影響されますが、杭を打ち込む長さを調整することで、3メートルを越す枠組みを組むことも可能です。
我が家で設置しているところでは、かなり地盤がゆるいので、硬い地盤まで打ち込むとかなりの深さ(100cm以上)まで打ち込めてしまうのですが、固めの地盤であればそこまで打ち込まなくても大丈夫な場合もあります。
杭を打つ深さを決める
地盤や、全体的に組み上げる構造に大きく影響されますが、最低でも50cm以上は杭を根入れしたいところです。
事前に地盤がどれくらい硬いのか?どれくらいの深さまで刺さりそうなのか、少し挿してみて確認してみるといいでしょう。確認は大事なことです。そして、これくらいは打ち込めそうという位置にマジックなどでパイプに線を引いておくと目安になります。
なるべく深く差し込みたいところですが、場合によっては引いた線まで打ち込めない!なんてこともありえます。一番重要なのは打ち込む杭の数の全ての高さを合わせることです!
最初は軽く差し込める位置、例えば40cmまで全ての杭を打ってみて、そこから5cmづつ、10cmづつと全ての杭を少しづつ打つ方が確実かもしれません。なので、線も複数箇所書いておくといいかもしれません。
杭の位置を決める

使用する先端杭タイプのガルバリウムパイプは、片側が平べったく潰されています。

反対の先端は凸型をしていて細くなっているので、加工されていない通常のパイプに差し入れて連結することが可能です。
支柱を打ち込む位置は90cm間隔を基本としていますが、この拡張時には隣との境界線の関係で80cm弱で支柱を立てています。
また、地中に杭を打つときに最も注意しなければならないのは、大事な水道管などの配管などがあるかもしれない位置には打たないで下さい!
ここには何も埋まってはいない!と確証が持てる場所で作業をしないと大変なことになりかねません。家の設計図や配管図を確認しておいて下さい。
杭を手で挿し込む

位置を決め終わったら、先端杭タイプのガルバリウムパイプをなるべく真っ直ぐ垂直に立てて地面に軽く挿します。真上からパイプを覗いて垂直になっているか確認します。
その後、しっかりとパイプを両手で持ち、体重を掛けて地面に刺さる限り押して差し入れます。そして、またパイプを真上から見て、垂直に真っ直ぐに刺さっているかを確認して、ズレているようなら垂直になるように手で動かします。
手で差し入れられる範囲であれば、パイプはまだまだグラつくので、位置調整は簡単にできます。
パイプが垂直なっているのが確認できたら、二、三度上記を繰り返して、手で差し込めるだけ差し込みます。ただし、精根尽き果てる程力いっぱいする必要はありません!
地面に突き刺してやったぞ!と思ったら潮時です。
杭を打つ

これからが杭打ちの本番です。どこのご家庭にもある木槌とある程度長さのある2x4材などの端材を用意します。ある程度厚みと長さがあっていらない材ならなんでもいいです。
木槌なんてない!とお怒りの方は、大きめのゴムハンマー、もしくは石頭ハンマーあたりでもいいので用意して下さい。金槌だと心もとないです。
パイプの先端に端材の端の方をかまし、反対の端を手で持ちます。そして、パイプの真上あたりを木槌でコーンと叩いてやるのです!決して誤って手を叩かないで下さい!
力いっぱい叩く必要はありません、木槌の重さを利用してコーンコーンと叩いてやるのです。万有引力を最大限に利用することが大事です。
但し、結構な音がしたりもするので、耳もキーンとしてしまうかもしれませんから、気になる人は耳栓をした方がいいかもです。また、周囲にも結構音が響き渡るので、近所の人の迷惑にならない時間帯を選んで作業はした方が良いと思います。でないと呪いをかけていると思われるかもしれません。
真上から上手く叩くことができれば、気持ちいい感じで杭がグイグイ地面に入り込んでいきます。杭が曲がっていたりすると我が家の場合ではすぐそばのブロック塀に突き刺さる!なんてことになってるかもしれないので、注意して作業します。
また、石などが地中にあったりして、打ち込んでも全然入っていかない場合は、無理に力を入れて杭を打つのではなく、杭を抜いて杭を打つ位置を変えた方がいい場合もあります。

何がなんでも等間隔に打たなければならないわけではないので、少し位置をズラすだけでスッと入っていく事もあります。
曲管ガルバリウムパイプを連結して支柱を立てる

無事、同じ高さに杭が打てたら、杭の先端凸に曲管ガルバリウムパイプを差し込みます。真っ直ぐ上から差し入れないとなかなか入っては行かないので焦らずに支柱を連結しましょう。

綺麗に真っ直ぐパイプが立てられればOKです。
横パイプを連結金具で固定する

横パイプに使用するのは直管タイプのガルバリウムパイプです。先端が凸タイプと通常のタイプがあります。

通常のタイプは凹として使用できます。

今回は幅が横パイプの尺よりも小さいので、既存のフレームの横パイプと直接連結することはしません。上下位置を少しずらして支柱に連結金具を使用して固定します。

支柱同士を横パイプで連結して強度を上げます。直交のフックバンドが強度面と費用面でも優秀で、止めるのも慣れれば楽です。

フックバンドでもかなりの強度がありますが、より強力な固定がしたい場合は同じく直交用の連結金具であるカチックスを使用するといいでしょう。

楔を叩き込む事で強力な締結ができます。
最低でも2本の横パイプを支柱に連結して、井の形になるように格子を組めばかなり構造が安定します。
高い位置の横パイプを連結金具で固定する

さて、問題はここからです。パイプの先端に横パイプを固定するにはハシゴを使って連結する方法がまず考えられます。高い位置で作業ができれば楽なのですが、ハシゴに掴まりながらフックバンドやカチックスなどの連結金具を固定するのはかなり大変かもしれません。
高さのあまりない踏み台などを利用するケースも考えられますが、手を伸ばしながら上を見上げて同様に連結金具を使うのもなかなか大変だったりします。

まして我が家の設置場所はかなり狭く、しかも撮影しながらという悪条件だったので、先端杭タイプのガルバリウムパイプに差し込んで、格子状に組んだ曲管ガルバリウムパイプの構造体を、一度また外してやる方法を取りました。

この方法の利点は、一旦地面に置いて低い位置で安定して作業できる点にあります。また、一度杭に差し込んで井の形となる格子状に組んだのも、また差し込むときに、パイプの差し込み位置がすでに組んであるのでズレないというのもあります。

高い位置だと固定前のパイプを保持するのも大変ですが、低い位置なら安心。

カチックスで楔を叩き込むのも低い位置ならやりやすいです。

組んだ構造ごと持ち上げてもう一度射し込むのはなかなか大変ですが、パイプ連結の位置が合っているので少し頑張れば一人でも出来てしまうのです。
二人で作業できれば相当楽にできることでしょう。
完成

見上げてみれば頑丈に組まれた枠組みが青空に映えます。もう一本横パイプを固定し忘れた事もこの際忘れさせてくれるくらい気持ちのいい青空です。
ゴーヤカーテンの動画
今回ご紹介したゴーヤネットの枠組みで茂った2014年のゴーヤカーテンの動画です。
試験的に撮った動画なので、あまり出来はよくありませんが、参考になるかもしれないので載せておきます。
前半はこの記事で紹介したガルバリウムパイプで作った枠組みのカーテンです。後半はイレクターの棚に張ったネットでアップルゴーヤを育てています。
あとがき
壁に立て掛けるタイプではなく、独立した構造の枠組みとなります。その為かなり頑丈な造りとなるように設計しました。
一部は2012年当時に作成済みでしたが、その後2013年に全体的に組み直して今の形になっています。
台風や強風もその2年弱の間にありましたが、強度的な心配もなく、今年も緑のカーテン造りに使っています。
慣れもあるかもしれませんが、遠目には見た目もそれほど目立つことも無いので、設置しっぱなしでも問題ないと思いますが、気になる方はパイプなのでバラす事も可能です。
いかがだったでしょうか、参考にして頂ければ幸いです。
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