ゴーヤの育て方 防風ネットの張り方
公開日:
:
最終更新日:2016/06/15
台風などの強風や暴風、雨風による風害から、ゴーヤの緑のカーテンを守る為に、防風ネットを張ります。
事前に作成しておいた、台風・強風対策用枠組みを利用しています。
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防風ネット
ゴーヤなどの緑のカーテンを台風や強風による風害から守るために、防風ネットを張ります。
防風ネットは、網目の細かさから2mmマス目、4mmマス目などがあります。
しっかりとした枠組みに防風ネットを張ることで、大事に育てた植物を守りましょう〜。
防風ネットの張り方の写真と方法
枠組みの要所をパッカーで止めていきます。使用する支柱に適したパッカーを使用します。この枠組みの支柱は19.1mmΦなので、19mmΦ用のパッカーです。写真は仮止めなので、半分のみパッカーを止めている状態です。
風の影響が最も強かったところです。横風対策の為に防風ネットでゴーヤカーテンの横側も覆います。
防風ネットを広げ、全体を覆っていきます。
カーテンの上部(高さ240cm)も防風ネットで覆います。
建材の柱に紐で縛って止めています。ゴーヤ以外の野菜も育てているので、防風ネットの範囲内に置く事で風害から守ります。
使用した道具・材料・費用
- 防風ネット 4mmマス目 3M x 5M
- パッカー
- 結束バンド、しゅろ縄、麻紐など
- 梯子・踏み台
パッカーはハウスのビニール止めに使われるものですが、ネット張りにも流用できます。値段も1つ20円程と安価です。
結束バンドや各種縄を利用しても、勿論良いです。
防風ネットは4mmマス目の物を使用しています。
防風ネットの張り方のポイント・注意点
防風ネットを張る為には、しっかりとした枠組みが必要不可欠です。
できるだけ頑丈な建材を利用すべきですが、利用できない場合は十分な強度が確保できる枠組みを作ります。
台風などが訪れた時の風の抵抗は凄まじいものがあります。
不十分な強度の枠組みや、しっかりとした固定ができない場合は、枠組みごと吹き飛ばされたりして、返って危険性が増す恐れがありますので、設置には十分な注意と配慮が必要です。
防風ネットの張り方のポイント・注意点は以下のような感じです。
- 防風ネットはなるべく直接ネットが植物に触れないように張ります。ゴーヤは近場のものに蔓を伸ばすので、防風ネットに巻き付くのを防ぎます。
- 防風ネットには黒い紐が通っていますが、この紐が横方向になる向きに張ります。逆方向に防風ネットを張って黒紐を柱などに縛った場合、ネット自体がずり下がってきます。
- パッカーは支柱に合ったサイズの物を使用します。
- パッカーで止める場合、仮止めとして、片側だけ止めておくと外しやすいので調整が楽です。調整後に、パッカーを完全に止めます。
- 使用する防風ネットのマス目により、風を受ける抵抗は違います。目が細かいほうがより風の抵抗は強く、目が荒い方が低いです。枠組みの強度に見合わないネットのマス目を選択するべきではありません。
- 使用する防風ネットのマス目が細かいほうがより防風効果は高く、目が荒い方が防風効果は低くなります。
- 防風ネットの枠組みは高さがあるほどより強度が必要です。十分な固定を怠らないようにしましょう。
- 防風ネットを張る枠組みの強度が不十分な状態で、防風ネットを張った場合、最悪、枠組みごと風で吹き飛ばされる可能性があります。風の抵抗の強さを甘くみず、危険性や設置場所にも十分な配慮をしましょう。
- 防風可能な最大風速には限度があります。組み方や設置の仕方によっても違いが出てしまうので一概には言えませんが、私の環境下では風速20メートルまでは防風可能な事を確認済みです。(※1)
- 風の吹く向きは一定ではありません。横風もあれば、下から巻き上げる向きに吹くこともあります。理想的には全方向からの風の抵抗に対して、強度を確保できる枠組みとするべきです。
- 防風ネットは、しっかりと枠組みに固定するべきです。ほどけにくい結び方(もやい結び等)をしたり、締結箇所の数を考慮しましょう。
あとがき
せっかく育てた野菜などが、台風などの風害の被害に合うのは避けたいものですが、自然相手の事ですから、ある程度は致し方ないと思います。
プロの農家の方ならいざ知らず、家庭菜園でしっかりとした防風対策を施されている方がどれほどいるのかは分かりませんが、おそらく極少数なのではないでしょうか。
私自身、一部では対策を取っていましたが、認識が甘かった場所については、先月例年よりも早く訪れた台風4号に、かなりの被害を受ける事になりました。
防風対策に関する記事を作成するにあたって、かなり厳しい書き方をあえてする事にしました。
それは、風の抵抗の強さに対する認識は、人によって相当の違いがあると考えたからです。
例えば、たまに素人が施工したと見られる倒れかけた小規模のビニールハウスを見かけることがあります。
ビニールハウスはビニールで全面を覆う為、風の抵抗をモロに受ける事になりますから、小規模のビニールハウスでも、設置には螺旋杭を使用したりした専門的な知識が必要です。
防風ネットの枠組みに関しても、プロの農家の方の場合、大抵安価に強度を確保できる単管パイプを利用したものが多く見られます。
それだけ、台風や暴風への対策にはしっかりとした固定、強度が必要なのです。
素人が防風ネットなどの枠組みを施工する場合は、プロが施工した建具を利用して固定するのが一番堅実です。但し、建具にしても、本来の構造上保てる強度以上の負荷をかければ損壊する恐れもありますから、万全とは言い切れません。
私がここまで念を押して注意事項を重ねて書く理由は、不十分な施工をした事によって、枠組みが吹き飛ばされたりして起こる二次的被害への懸念の為です。
ゴーヤカーテン用なので、高さも2m(メートル)超とかなりありますから、受ける風の抵抗も相当なものになるわけです。
私が防風用の枠組みに利用してる材は、ビニールハウス資材となりますが、本来の目的とは異なった使用方法をしています。その為、安価ではありますが、単管パイプほどの強度は望めません。
施工に至っては、自己責任はもとより、注意点、危険性を十分に理解した上で、実施例として参考にして下さい。
脚注
- ※1:あくまで我が家の設置環境下での検証結果です。参考までに留めて下さい。
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