本当に簡単な木製プランターの作り方(1×4)
公開日:
:
最終更新日:2016/06/15
誰でも簡単に作れるようにネジ止めだけで作れる本当に簡単な木製プランターの作り方をご紹介します。
100枚を超える図解(イラスト)と詳細な作業写真で、DIY初心者でも分かりやすく徹底的に解説しちゃいます。
これなら自分にも作れそうと思ったならDo it yourself!
スポンサーリンク
ネジ止めだけでできる自作プランター

前回、去年になりますが激安で仕入れたSPFの1×6材で木製プランターを作ったので記事にしました。わりと本格的な作りになるような構造にしたので、それなりに道具やスキルが必要な作り方となっていたのです。
それはそれで作り方の参考として悪くはないのですが、誰でも簡単に作れるというゆるさはあまりなかったように私自身感じていたので、前回の記事を書きながらも、ネジ止めでも作れるやり方も文章の中で補足してはいました。ただ、やはりそれだけでは優しくないなと思ったので、改めて、ネジ止めだけで作れる初心者向きのゆるい木製プランターの作り方を紹介しようと思ったのです。
前回作成した記事が気になる方は、こちらの「簡単な木製プランターの作り方(1×6)」も参考にして下さい。
前回のプランターとはここが違う
前回の反省踏まえ、今回こだわったのは以下の点です。
- 本当に簡単と思えるような木製プランターの作り方を目指して、溝加工と言った加工は一切せず、ネジ止めだけで作れるように配慮した。
- 木製プランターをせっかく作るのだから、できるだけ長持ちする素材を採用した。
- 材料は前回採用した1×6材に比べ、より安価で手に入りやすい一般的な規格である1×4材を使用することにした。
- 大きさはほぼ前回と同様で、我が家の使用用途上、ブロック塀の上に載せられる大きさとした。
- 前回よりも若干見た目を意識して、木製プランターらしい形状と素材にした。
ダックス型プランター改
木製プランターの形状は、前回と同様に基本的にはダックス型プランターです。ただし、そのまま同じものを作っても面白くないので、今回はよりプランターらしい形状を目指して作ります。
木製プランターとして販売されている中でも人気のあるダックス型プランターは、比較的木製プランターの作りとしては簡単な部類なので、初心者がDIYで作るにはやはり打って付けです。
ダックスフンドに似た細長く可愛らしい形状なのでその良さはそのまま活かし、よりプランターっぽさを意識した形状と、簡単に作れるように設計しました。
材料
今回木製プランターに採用する木材は、木製プランターの素材で非常によく使用されている杉です。安価に国産の杉は大量に出回っているため、入手も容易で、なおかつ耐水性に優れているためプランターの素材としては第一候補となるわけです。
杉材といってもたくさんの種類があるのですが、今回主材料として採用したのは杉の1×4材です。他にも違う形状の杉材を使用しますが、必ずしもまったく同じ大きさではなくても構いません。
ただし、違う寸法の材料を使用すれば当然作る上での寸法上に違いが出てくるので、寸法の違う材料を使用する場合は、自ら修正をして作っていくことになります。
杉の1×4材
DIY初心者にも分かりやすく説明すると、1×4材というのは大きさの規格です。断面が約19mmx89mm(実測では厚みが18~19mm、幅が88~89mm前後)です。日曜大工の定番の木材であるSPF材では1×4材や2×4材が大量にホームセンターでは見かけることができます。最近ではSPFではなくホワイトウッド材もよく見かけますが、杉の1×4材というのはかなり珍しい素材となるのです。
材料の入手先
杉の1×4材はできれば入手していただきたい非常に優れた素材と言えます。木製プランターの素材として杉は適切な材料でありコスパにも優れています。尚且つ、日曜大工では定番の規格でもある1×4材、その二つを両立しているのですから入手できるならとても使い勝手が良いのです。
ただし!この杉の1×4材は一部のホームセンターでしか取り扱っていません。
近隣のホームセンターを全て回ってはいますが、私の知る限り杉の1×4材、2×4材はカインズホームでしか見たことがありません。しかも、カインズホームでも取り扱っていない支店もあるので、お住まいの近くのホームセンターで販売されているのを見かけたら是非とも入手したい素材なのです。
材料選びのポイント
杉材は芯材が赤黒く耐水性がありますが、辺材は白っぽく芯材に比べると耐水性が劣ります。赤みがかった杉材を使用すると良いでしょう。他にもいくつか選ぶポイントをざっくり並べておきます。
- なるべく真っ直ぐな材を選ぶ
- 節ありは味が出るもののなるべく少ない方が良い
- AD材よりもKD材(人工乾燥)を選ぶほうが狂いが少ない
- 多少反ったくらいならまだ良いが、ひねりの入った材は選ばない
- 赤黒い芯材と白っぽい辺材が入り混じった材は選ばない方がよい
その他の選択肢となる木材
杉の1×4材が手に入る方なら良いですが、近くに売っていない!とお嘆きの方もいることでしょう。その場合は他の材料で代用すればいいのです。木製プランターの材料として適した素材は杉だけではありませんから安心してください。ただし、お値段が上がったりします。。
以下に杉の代用となる素材を示します。前回の記事でも触れています。
- 桧
- 防腐SPF
- WRC
- サーモウッド
桧材の補足
桧は高級木製プランターなどで見かける事もあり、芯材は耐水性があるので檜風呂などでも使われています。
桧材は杉よりも少し高級な木材となります。ヒノキは1×4材や2×4材が比較的多くのホームセンターで販売されているのを見かけます。ただし、1×4材と謳っているにもかかわらず20mmx85mmと言った通常の19mmx89mmではない1×4材として製材されていたりします。
防腐SPF材の補足
防腐剤を注入したSPFで屋外使用にも数年以上は耐えられます。値段も比較的安価なので、かなり重宝する木材です。ACQ注入と言った比較的安全な防腐剤が使用されているものも多いです。
防腐SPF材はホームセンターで販売されている事も多く、1×4材や2×4材はもちろんのこと、1×6材なども販売されていて値段も最も安価です。
WRC材の補足
ウェスタンレッドシダーはウッドデッキで使用される事が多い米杉(実はヒノキ科らしい)です。耐久性が高く屋外使用に適しており、なおかつ比較的柔らかい材なので加工もしやすいです。
WRC材は米杉なので、国産の杉を使用できない場合は候補になります。規格も1×4材や2×4材と幅広く揃っているのですが、いかんせんウッドデッキやパーゴラでの使用が大半なので、需要と供給の関係でかなり高価な材料です。
サーモウッド材の補足
ウッドデッキ材などで使用される燻製した木材です。虫などにも強く、屋外使用に適しています。
サーモウッド材は、茶系の色合いと防腐・防虫効果が高いのでプランターの素材としても良いですが、やはり値段はかなり高価になります。また、サイズも通常の1×4や2×4といった規格とは若干違った大きさの物が多いです。
使用する材料と費用
以下に、今回の木製プランター作りで使用した木材とその費用を参考として示します。ただし、これは木製プランター2個分の材料と費用なので、1個あたりはこの半分となります。必要な材料の本数を半分として考えればプランター1個あたりとなります。
商品名 | 厚み(mm) | 幅(mm) | 長さ(mm) | 数量 | 単位 | 単価 | 小計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
杉1×4 | 19 | 89 | 2000 | 4 | 本 | 350円 | 1400円 |
杉板(底板用) | 15 | 60 | 2000 | 2 | 本 | 150円 | 300円 |
杉角材(端材) | 20 | 25 | 450 | 2 | 本 | 30円 | 60円 |
杉角材(端材) | 20 | 20 | 450 | 4 | 本 | 30円 | 120円 |
合計 | 1880円 |
プランター2個で2000円以下に収まりました。プランター1個あたりは正確には940円となります。
同程度の木製プランターは1個あたり3000円前後で販売されているのも見かけるので、前回の55円…という激安とはいかないまでも、かなり現実的な格安価格で作れます。
作る上での寸法的な制限
今回は、底板の素材に悩みました。それはブロック塀の上に載せるという制限上、我が家のブロック塀の横幅(1600mm以下)、奥行きの幅(150mm)に合うように設計する必要がありました。その為、底板に割ける奥行きの寸法は側面板の厚みを省いた120mmくらいが限界だったのです。120mmの一枚板でぴったりの寸法の物が見つかれば良かったのですが、値段とサイズが合うもので探したところ60mmの幅の杉板が見つかったのでこれを2枚使うことにしました。
もっと奥行きが取れる場合は底板用の材料にも杉の1×4材を使用しても構わないですし、寸法の合う素材が見つかれば、自分の環境に最適な奥行きの材料を選んでも勿論構いません。ただし、寸法が変わるのであれば、素材の寸法に合わせて設計を修正する必要がでてきます。
今回自作する寸法からするとかなりの余りがでるので、1×4材も2000mmではなく、通常の規格である1820mmでも足ります。
設計図
作る上で必要と思われる設計図をいくつか作成しました。図をクリックすると拡大表示します。
二種類の図
元々この記事を書く目的で木製プランターを作る事にしたので、構造はなるべくシンプルに極めて簡単な構造を取る予定でした。今回ご紹介する作り方以外にもいくつか考えていたのですが、悩んだ末、作り出す段階で箱型は簡単過ぎるかな?と思い舟型に変更しました。
しかし、どちらにも需要はあると思ったので、変更前の簡単な箱型タイプと、変更後の傾斜の付いた舟型タイプ、その両方の作り方を載せることにしました。基本的な流れは変わらず、舟型タイプの作り方の難所を省いたものが箱型の作り方となるので、補足説明と直角に置き換えて考えれば、十分どちらも作成可能だと思います。
ダックス型プランター改
今回作成するダックス型プランター改は、市販のプランターに近い形状の斜めの傾斜角をつけた舟型の構造になります。通常の基本となる箱型タイプのダックス型プランターに比べると斜め切断が増えるので構造的にも難易度は若干高くなります。しかし、初心者の方でも気合を入れれば十分作れる範囲だと思います。
ダックス型プランター
前回と同様、通常の直角の箱型タイプのダックス型プランターを作る場合の図も用意しました。斜め構造にする必要がない方や、まったくの初心者の方はこちらの方が作りやすく簡単です。ただし、補足はしていきますが、この記事の作り方を直角の場合に置き換えて考える必要があります。
全体の構造図
まずはこれから作るものの全体像が見えないと分かりにくいと思ったので、お絵かきをしてみました。
通常設計時に私は落書きを書いています。立体的に要所が分かるような斜め上から見下ろした図や、全体像が掴める図を書くことで、漠然と考えている頭の中でのイメージをより具体的に表現できます。書くことによって頭の中だけでは分からなかった問題を発見したりすることもできます。
ダックス型プランター改の全体構造図
今回作るのは上図です。斜め上からの図は書きませんでしたが、要所が掴める角度から見た全体的な構造を表した図となります。
ダックス型プランターの全体構造図
上図は、前回と同様箱型タイプのダックス型プランターの全体的な構造を表した図となります。
木取り図
仕入れた材料からどのように必要な材料を切り出すのかを、寸法を入れ分かりやすく示した図を木取り図と言います。
ノコギリを入れる箇所を点線で表し、鋸しろを3mmとして計算しています。
ダックス型プランター改の木取り図
以下、固有のIDを付与したA〜Eまでの切り出すパーツについての補足説明です。
- A
- プランターの側面材で、長辺(横幅)を構成する杉の1×4材です。19mmx89mmの断面積の木材を750mmで4枚を切り出し、板継ぎをして使用します。
- B
- プランターの側面材で、短辺側となる奥行き用の杉の1×4材です。木取り図に示す数値が曖昧な表現をしていますが、160mm+122mm=282mm以上の長さが必要という意味です。ここでは最低限必要な長さを示しているに過ぎず、Aを切り出した残り材をそのまま次の段階で再度適切な長さに切断し直します。
- C
- プランターの底板となる木材です。15mmx60mmの断面積の木材を610mmで2枚を切り出し、板継ぎをして使用します。ただし、作り方の上では650mmで長め切り出した材を、最終的に再度切り直しています。
- D
- プランターの構造の柱となる継手の木材です。木取り図に示す数値が曖昧な表現をしていますが、178mm~200mm前後の長さが必要という意味です。次の段階で再度適切な長さに切断し直すので、長めの200mmで切り出すか、そのまま切断せずにおいても良いです。
- E
- プランターの足として、底板の綱手となる木材です。20mmx25mmの断面積の木材を160mmで2本切り出します。
ダックス型プランターの木取り図
以下、固有のIDを付与したA〜Eまでの切り出すパーツについての補足説明です。
- A
- プランターの側面材で、長辺(横幅)を構成する杉の1×4材です。19mmx89mmの断面積の木材を750mmで4枚を切り出し、板継ぎをして使用します。
- B
- プランターの側面材で、短辺側となる奥行き用の杉の1×4材です。19mmx89mmの断面積の木材を122mmで4枚を切り出し、板継ぎをして使用します。
- C
- プランターの底板となる木材です。15mmx60mmの断面積の木材を650mmで2枚を切り出し、板継ぎをして使用します。
- D
- プランターの構造の柱となる継手の木材です。20mmx20mmの断面積の木材を178mmで2本切り出します。20mmx25mmと言ったサイズの木材を使用しても良いです。
- E
- プランターの足として、底板の綱手となる木材です。20mmx25mmの断面積の木材を160mmで2本切り出します。
加工図
本来分かりやすい記事を書くのであれば、こういった加工する為の図も必要となりますが、大抵は実際の作業写真で説明します。
今回は実際に作った舟型と、直接作らず説明だけの箱型の2つのパターンの作り方を1つの記事で書く必要があったので、両方とも用意しました。
ダックス型プランター改の加工図
木取り図でA材を切り出した残り材をB材としました。私が使用した杉の1×4材は2000mmの長さがあったので、A材が1つあたり750mmなので、2本を切り出すと1500mmとなり、2000mm – 1500mm = 500mmが残りのB材の長さとなります。正確には鋸しろが3mm削られているので、496mmとなりますが、必要な長さでいえば十分足りているので、大した問題ではありません。
後ほど作り方の項で、実際の加工写真を使い分かりやすく説明しますが、上図のようにB材を斜めに切断して、プランターの側面材(奥行き)を切り出していきます。材料の長さに余裕があるので、10mmほど端から取って斜めに切断します。1つのプランターに付き2つ必要なパーツです。
木取り図で切り出したプランターの側面材(長辺側)となるA材に、舟型の傾斜を付けるための罫引き線を引きます。継手となるD材の位置も示しています。1つのプランターに付き2つ必要なパーツです。
上図はA材とD材の継ぎ方を示しています。図の上には上から見た図、下には横から見た図を載せています。
上図はA材からあえてはみ出した位置に置いたD材を、A材に沿ってはみ出さないように切断するためのカット線を示しています。
D材を178mmの長さで直角に切断しても勿論いいのですが、ギリギリまで板に沿わせる為の加工です。ただし、更に別方向にも傾けることになるので、この加工だけではどのみち最終的にははみ出ることになるので、あえて少し短くしておくのも手です。
ダックス型プランターの加工図
上図は、木取り図で切り出したプランターの側面材(長辺側)となるA材に、綱手となるD材を直角に継ぐ為の位置関係を示しました。1つのプランターに付き2つ必要なパーツです。
箱型のプランターではA材に対して直角にD材を継ぐことになります。1×4材の幅は89mmなので、1×4材2枚分の幅は178mmとなり、D材はこの幅に合うように切り出しています。はみ出すよりははみ出さない方がいいので、178mm以下で切り出すならば多少の誤差は問題にはなりません。
構造上の考慮すべき点
強度的にはこの構造でも基本的に問題ないと思いますが少々プランターが長めです。使用する木材の種類や状態、反り、曲がり、使用していく上での環境によっては、中間位置にもD材を継ぐ方が強度的には安心です。または、長辺の幅を狭くする方法もあります。
今回はある程度見た目にもこだわっているので、D材をプランターの外側に打ち付けるのは見た目があまり良くありません。内側に打ち付けると、土を入れた場合に突起物が内側にできることになるので少々使い勝手が悪くなります。
木材は伸縮により物凄い力で反ったり変形します。木表と木裏では反りの方向も違い凹凸の向きが変わります。通常は綺麗な木肌の面の木表を見える側にしますが、ベンチなどでは木裏を上にすることもあります。この簡単なプランター作りではそこまで深くは触れませんが、木材で何かしらを作る場合は、木表と木裏の向きを合わせるくらいは意識したいところです。
強力な板継ぎのやり方を用いたいところでしたが、今回はあくまでネジだけでできる簡単な方法にこだわり、重視したので、あえてしませんでした。
作り方
さて、これからようやく作り方の説明になります。たくさんの製作写真を存分に使って、DIY初心者にも分かりやすく、イメージしやすいように順を追って解説していきます。
初心者向けということで、冗長と思えるくらい詳しく徹底的に写真を撮っていたらその数は100枚を軽く超えることになってしまったので、まだまだこれからが本番です。。
側面板の罫引き
木取り図では、杉の1×4材からA材を切り出すための工程となります。正確に切断するためには罫引きは慎重に行うべき重要な作業です。
木製プランターの材料となる杉の1×4材です。5枚ありますが1枚は予備です。他のDIYも平行して進めていたので、作業馬の上にパイン材を下に敷いていますが気にしないでください。。
杉の1×4材を計測してから墨付け・罫引きをするので、4枚の板を綺麗に揃えて並べておきます。
杉の1×4材を計測して墨付けする為にメジャーや指矩(さしがね)鉛筆を用意します。
杉の1×4材の端を落とす為に10mmほどの位置に線を引きました。1×4材の端が綺麗に直角が出ていればこの処理はしなくてもいいのですが、尺に余裕もあるので綺麗に切断し直します。面倒であればしなくてもいいです。
側面板の切断
木取り図にしたがって罫引きをしては切断を繰り返して、必要な部材を切り揃えていきます。
杉の1×4材の端をゼットソーとソーガイドで切断します。
端を切り落としたら、木製プランターの側面板を切り出す為に罫引きをします。
木製プランターの側面板の長さのところに墨入れして罫書きを入れたところです。板を4枚同時に罫引くことで手間を省けるのと、ズレを抑えられます。
専用の罫書きがなくてもノコギリで切り込みを入れられます。慣れないうちはここまでしなくてもいいですが、個別に切断する際にズレにくくなります。
4枚同時に切断することも可能なのですが、1枚づつゼットーソーとソーガイドを使用してゆっくり切断していきます。750mmで同じ長さで側面板を切り出すのです。
1つの木製プランターの側面板は1×4材から4枚必要です。
2つの木製プランターの側面板分の合計8枚の板を切り出しました。私は2つのプランターを同時に作っていますが、1つであればこの半分の量になります。
この作業で木取り図のA材を切り出すことができました。切って残った余り材はB材として使用するので残しておきます。
底板の罫引きと切断
15mm x 60mm x 2000mmの長さのある杉の板材から、木取り図でC材を切り出す為の工程となります。プランター2個分の材料なので2枚ありますが、プランターを1つ作るのであれば1枚となります。
60mm幅の杉板から木製プランターの底板を切り出します。
60mm+60mm=120mmが底板の幅(奥行き)となります。
多少沿っていても底板の長さに短く切り出すので問題は特にありません。
直角を出し長さが揃うように2枚同時に墨入れしています。舟型のダックス型プランター改では610mmくらいがぴったりなのですが、箱型のダックス型プランターでは650mmで切り出します。
今回は舟型を作ることにしましたが、まず650mmで長めに切断しておき、あとの工程で再度、実寸法で現場合わせで切断しなおしています。
私はプランターを2個同時に作るので、2枚まとめて罫引きすることで長さを揃えやすくしています。
ソーガイドを使えば、素人でも簡単に直角を出して切断できるのでおすすめです。
大工さんも使っているゼットソーも併用して底板を切断できました。切れ味バツグンです。
同じ長さに揃えるには切った板材をガイドにすると綺麗に切り揃えやすいです。まとめて全てを最初に罫引くと、鋸しろや罫引き線、そして実際に切った切断線でズレやすくなります。
1つの木製プランターの底板に必要な2枚の板材となるC材を650mmで切り出しました。
木製プランター2つ分の材料全てを切り出せました。この写真ではA材8枚とC材4枚が写っています。ほぼ誤差はなく、ズレはあっても1mm以下に収まっています。
箱型のダックス型プランターの場合
簡単な箱型プランターの場合はこの工程でB材を122mmで4枚切り出します。1×4材1本からA材を2枚切り出した余りからB材を2枚切り出すのです。箱型プランターを作る場合は、木取り図を確認してみてください。
奥行板の罫引き・切断
前の工程で1×4材1本からA材を2枚切り出した余りがB材の元となります。プランターの側面板(奥行き用)を切り出すために、罫引きをし切断していきます。
この工程は舟型のダックス型プランター改に特化した作業となります。箱型のダックス型プランターでは122mmで直角に切り出すと置き換えて見てもいいのですが、斜め切断なのであまり参考にはならないかもしれません。
1×4材から側面板を切り出した残りの木材から奥行き用の板材を切り出します。
木製プランターを舟型の構造にするため奥行き材は斜めの罫書をします。傾斜は上辺と下辺では20mmの傾斜を付けています。今回の要となる重要な作業です。
罫書の無駄を省くために交互に斜めの罫書をしています。ダックス型プランター改の加工図1も合わせて確認して下さい。
罫書終わったらまとめて切断したいところですが、1本づつ確実に切断することにしました。微妙なズレが発生してしまい兼ねない作業なので、罫書き線の上を切るのか右を切るのか、左を切るのかといったことまで意識して切断してください。
大工さんも使っているノコギリのゼットソーは切れ味抜群なのでお気に入りです。
斜め切断といっても傾斜切断ではなく切断線が斜めなだけなのでソーガイドも裏の直角支えの金具を外せば使うことができます。ただ、私は金具を外すのがめんどくさかったので、この工程ではソーガイドは使わずにのこぎりだけで切断しています。
切り終わった木材をものさし変わりにして、再度罫引き直したり、切る時のソーガイド代わりにしたりもできます。
全ての部材を一度に罫書いた場合、鋸しろも考慮しないと1本づつ切断した場合に微妙に誤差が生まれます。設計図上では、ホームセンターのパネルソーの刃幅で多い3mmを鋸しろとしていますが、ゼットソーを使うと1mm前後の鋸しろとなります。罫書く線の太さも影響するので、本当に正確な切断をしようとすれば難易度は高いのです。
奥行き板は台形の形状になります。大きさの違う2枚の台形の板を組み合わせることで、奥行き用の板を構成します。
節を切断するときにはかなり切りづらくなります。節は硬いのでノコギリで切断すると明らかに手に伝わってくる感覚が違うのが分かります。
罫書線や切り終わった木材を使い再び切っていきます。誤差はなるべく1mm以下に抑えたいところです。
木製プランター1つに付き、2セットで1枚の側面板(奥行き用)となる4枚の台形のB材を切り出します。プランター2つでは合計8枚の奥行き用の板を切り出すことになります。
今回のプランター作りで最も難しい罫引きと切断技術が必要な大事な工程です。ただし、ちょっとしたズレくらいなら実際のところなんとでもなったりします。木製プランター自体はそんなに隙間なく完璧じゃなくても機能するのです。なので、ネジ締めの際に少々隙間が開いた程度で収まる範囲なら問題はありません。
綱手柱の切断
今回は、ネジ止めでできる簡単な方法として、すのこを作るのと同じ使い方となる、綱手となる角材のD材を構造的な支柱として使います。
木取り図上では、20mm x 20mm x 450mmの角材からD材を切り出す工程です。
側面板(長手)2枚を1枚の板に継ぎたいのでA材を2枚並べて板継ぎします。
継手となる角材、緩衝材なしに連結するには切り出した奥行き板をそのまま使う方法もあります。
斜めの傾斜を付けて罫書をし板継ぎ用の端材を置いてみたイメージです。
斜めの罫書は切り終わった材料を定規としても良いです。今回は2方向から同じ角度で傾斜させるのでこの方法が使えます。
反対側の端は対称となる角度で墨入れをします。
板を継ぐ為の角材、D材を適切な長さに傾斜をつけて切断します。
このD材の加工は面倒であればしなくてもいいのですが、D材を2枚を継いだ板幅178mmの長さで角度を付けると、D材の端が若干飛び出すので、ダックス型プランター改の加工図2-1から2-3で示す通りに、プランターの傾斜角度に沿って切断しています。
この後のネジ止めが若干窮屈になりますが、飛び出さない程度に短めに直角切断すると楽です。
木製プランター1つに付き4本の綱手となる角材が必要となります。
箱型のダックス型プランターの場合
舟型では側面板を斜めに組むことになるのですが、箱型のダックス型プランターでは直角に組むだけなので、このような加工は必要ありません。木取り図に示すとおりに、D材を178mmで切り出せば、板幅にピッタリの継ぎ木ができます。
側面板に綱手柱をネジ止め
板と板を継ぐ事を板継ぎといい、その方法にはいろいろな方法がありますが、今回は簡単な方法を取ります。側面板(A材)と綱手柱(D材)をネジ止めして連結する工程です。
側面板2枚の端を揃えて継手となる角材(D材)を斜めに引いた罫引きに沿って置きます。
隙間なく板継ぎする為にはクランプをかけるといいですが、力をかけ過ぎると中間が浮くので、軽くクランプしています。
継ぎ手のなる角材と側面板の厚みに合う長さのネジを選びます。ネジを打ち付ける綱手のD材の厚みは20mm、打ち付られる側面板(A材)は19mmなので、20mm + 19mm = 39mm以下のネジを使用します。
35mmのネジを切らしていたので、ギリギリの38mmのネジを今回は使用しています。
1×4材1枚につき2箇所ネジを止めるので、2枚では4箇所にネジ止めすることになります。
ネジはそのまま打っても良いですが下穴を掘ると打ちやすいです。この後の工程では側面板(奥行き用)となるB材も、このD材に別の面からネジ打ちする事になるので、ネジを打つ位置は法則性を持ったほうがいいです。例えば端から10mmの位置に打つといった具合です。
4箇所にステンレスコーススレッドを打ちます。ユニクロネジと比べるとステンレスネジは数倍の価格がする高級ネジですが、長期使用するならば腐りにくいステンレスを使うといいかもです。ただ、私はこのあとの工程では新発売されていた黒ネジを使ったりもしています。
手間はかかるものの下穴を開けておくとその後が楽できます。
ネジとドリルビットが真っ直ぐとなるように打ちます。
インパクトで打ち込む時は1mmくらいめり込ませるといいです。
側面板(A材)の両端に傾斜をつけて綱手となるD材を打ち付けました。
クランプを外します。
側面用の継いだ板が一枚できました。
同様に同じ加工をもう1回します。クランプも2箇所すると良いかもです。
手や足で抑えながら打ち込むこともできますが、慎重に作業するのならクランプで固定すべきです。
クランプで固定することでズレが防げますし、安全性も高まります。
側面用の板4枚を継ぎ終わって幅広い側面板が2枚できました。ただ板を繋いだだけですが、ただの材料の木から、ちょっと物っぽくなった感じがしますね。
両面の傾斜角にズレがないか反りは問題ないかを確認します。
少し全体像が見えてきます。
奥行き用の台形の板2枚(B材)をネジ止めした端材に当てて確認します。傾斜角度や切り出した板幅に重大な狂いがなければ大丈夫です。
側面板に奥行板をネジ止め
前の工程でできた木製プランターの側面(長手側)を構成する、A材とD材を継いでできた材に、さらに奥行き板(B材)をネジ止めしていきます。この工程が終われば、木製プランターの外観、側面が出来上がるのです。
側面板(長手)と側面板(奥行き)を綱手となるD材にネジを打って繋げていきます。
斜めの傾斜が付いているので固定方法が難しいです。
クリップ型クランプで上手く固定する方法を模索してみます。
色々な固定を試しますが挟める範囲の狭いクリップでは一度でネジを打とうとすると無理があります。
ホームセンターで安価に売られていたので、ついつい衝動買いしてしまった軽量ながらクランプ式作業台はなかなか便利です。せっかくなので、この作業では使用してみました。
C型クランプで端材をかまして固定しました。
C型クランプは挟める幅が小さいものの強力なクランプ力があります。
片面のネジを打ち終わったら反対側も同様にネジ止めします。
ズレがないように位置調整をします。
底がでっぱったりしていないか両側をしっかりと確認します。
C型クランプとL型クランプを使い、ズレないように固定します。
クランプの仕方で1度では打てなかった箇所にネジ止めをします。
反対側も下穴を開けてからネジ止めします。
木製プランター1つ目の側面板のネジ止めが終わりました。
私は2つ同時に作ったので、もう1つのプランターも作ります。ここまでの一連の流れのおさらいを兼ねて、説明しきれなかったところを付け加えます。
軽量作業台を活かして側面板の継ぎからはじめます。
軽量作業台付属のクランプを使い側面板を並べて挟みます。
傾斜を付ける墨線を正確に計測します。
C型クランプを使って継手を固定します。
計4箇所ネジ止めをします。
側面板(奥行き用)のB材は傾斜がついてるので上からクランプはできません。
L型クランプを使って端材で側面板(奥行き用)のB材が動かないように間接的に固定する方がやりやすいです。
挟み込むように端材を固定することで板がネジで押し出されるのを防げます。
A材とD材を継いだ向きとは違い、継手のD材にネジを別の面から打つことになります。
既に打ってあるネジとかち合わない位置にネジを打たないといけません。かち合うとネジが折れてしまったりして危険です。
ドリルビットをズラして位置を決めます。
そのまま下に下ろし中間位置でネジ穴を開けるのです。
他の箇所も同様に1枚の板に付き2箇所打てる位置で、なおかつネジがかち合わないように打ち込んでいきます。
反対側も同様にネジを打ちます。
先程はそのまま上に載せましたが、今度は上下を反対にしてもう1つの側面板を繋げてみます。
固定が難しいので1度で全てのネジは打たずに分けて打つ方が確実です。
細い各材なのでねじ込みすぎには注意して打ちます。
継手となる端材1本に付き8箇所のネジを打つことになるわけです。
合計4本の継手となるD材に合計するとこの工程では4×4=16箇所、前工程を含めると8×4=32箇所撃ちこめば側面全てが繋がります。
箱型のダックス型プランターの場合
舟型の写真と作り方の説明ですが、基本的には箱型のダックス型プランターでも流れは一緒です。ただ、箱型はクランプの止め方が直角なので、斜めに固定しなければならない舟型と比べるとはるかに簡単です。
実寸法の計測
側面の全ての板をネジ止めし終わると、木製プランターの外観がほぼ決まります。ここまでくればもう出来たも同然!とも思えますが、まだ底がありません。。このままではプランターとしては使えないので、もうひと頑張りです。
このあたりでコーヒーブレイク!がてらちゃんと設計したとおりにできているのかを確認してみましょう。確認は重要な作業です。ここで重大な狂いがでるようなら問題です。
あとの工程で修正対応できる範囲なら良いですが、最悪の場合はまたバラしたりしないとダメなケースもあるかもしれません。。
ここまでで出来たプランターの構造体を計測してみます。
プランターの上部の奥行き幅を計測。外寸はおよそ200mm、内寸は200mm – 19mm – 19mm = 162mmということになります。
プランターの上部の横幅を計測。全体はA材の長さである750mm。そこから49mmの位置が701mmです。反対側も同様なので、49mm~701mmの652mmが内寸となります。
プランターの高さを計測。89mm幅の1×4材を2枚継いだので89mm + 89mm = 178mmです。
プランターの下部の奥行き幅(外寸)を計測。160mmです。
プランターの下部の奥行き幅(内寸)を計測。122mmです。
プランターの下部の横幅(内寸)を計測。底板の切り出す長さとなります。舟型では610mmの板材がはめ込みやすい612mmとなっています。
底板をプランター下部に収まるように再度カットし直します。設計通りに作れていればいいですが、実作業を行うと実測は変わってしまったりするものです。こういった設計ではなく実物に合わせて作る作業を現場合わせと言ったり言わなかったりするとか。
プランター下部の底板をはめる部分の横幅は612mm、奥行きは122mmとしているのがこのプランターの肝となるポイントです。底板は60mm幅の板材を2枚並べて使うので、プランターの奥行としては120mmとなります。また、長さは610mmで切り出すとしています。つまり、上下、左右に1mmづつの余白を残す設計となっているのです。
ぴったりに作ってもいいわけですが、反りや歪み、作る上での誤差を含めてしわ寄せが来た場合、一番困るのは底板が入らなくなることです。底板の長手方向は簡単に調整可能ですけど、底板の幅(奥行き)が入らないのは非常にまずいです。側面板のネジ止めを微調整し直すか、底板を縦に切断するハメになるのだけは避けたいところです。
ゆるさ、遊びをもうけることで、余計な手間がかかる可能性をあらかじめ軽減させています。それでも入らないという自体になってしまった場合は…。
箱型のダックス型プランターの場合
箱型の場合は計測もシンプルです。プランターの上部と下部の幅(奥行き)、長さ(長手側)は同じになるはずです。舟型の上部の長手方向と、箱型はサイズが一致する設計なので、内寸は652mmになっているはずです。そして、上部下部とも奥行き(内寸)は122mmとなっているはずです。
底板足を切断・ネジ止め
いよいよプランターの底を作っていきます。底板となるパーツであるC材と、プランターの足となるE材を罫引き、切断します。
元々箱型タイプのダックスプランター用の長さ650mmに切り出していたので、底板の長さを傾斜がついた舟型ダックスプランターの底板の長さ610mmに調整します。既に610mmで最初から切断してある場合は、実測が入るサイズであれば、この工程は不要です。
このままのサイズでは入らない。。このまま打ち付けてしまおうかという誘惑を断つ。。
木製プランターの底板を固定する為に足を付けます。
足を付けるバランスと底板を止めるバランスとの兼ね合いを取ります。
およその位置が決まったら底板の奥行き幅に等しい長さでプランターの足となる端材に墨入れします。
墨入れに沿って鋸で切ります。
1つの木製プランターに付き足は2本必要となります。切断するにはやっぱり屋外に移動しました。
1つの木製プランターでは足は合計4本となります。
足を付ける位置に切断した端材をおきます。
両側に均等となる位置を決めます。
およそ80mmから110mmの位置に足を打ちます。25mmだと思っていたのになぜか30mmあるが…気にしない。
足を止めるのに十分な長さのネジを用意します。厚み20mmなので、38mm~45mm程度のネジで良いでしょう。私は38mmを打ちました。
1本の足に付き合計2箇所のネジを打ちます。
地面と触れる面にネジを打つ為、ネジの頭をめり込ませます。ある程度真っ直ぐにネジを打たないと、側面から飛び出すことになるので、気をつけましょう。
2本の足に合計4本のネジを打ち足のネジ打ちは終わりです。
前回のプランター作りでは、足は斜め打ちをして直接地面に触れる位置には打たないように配慮しましたが、今回は手軽さ重視で真下からネジを打ってしまっています。
底板を切断・ネジ止め
長かったプランター作りもいよいよ終盤です。あとは底板を適切な長さに調整し、ネジ止めをするだけです。
取り付けた足でプランターを正位置に置くと足が底板を支える事ができるのです。前回のプランター作りで補足説明していたのはこのやり方です。
底板をプランターの実サイズに合わせて切断します。加工せずとも入る状態であれば問題無いですが、再度切り直す必要がある場合には、ここで最後の切断を行います。
サイズが合っていればきちんと収まります。
少しだけ気持ち余裕を持たせて小さいサイズで切ると入りやすいですが、元々そうなるように設計しています。実作業で狂いが生じた場合は調整して下さい。
ネジは下から打つほうが直接土と触れる部分に穴が開かないです。上から打つほうが簡単なので、簡単に済ませたいなら上からネジ打ちしてもいいです。その衝動をぐっと堪えて裏から打ちます。
プランターを横に倒して底板1枚あたり2本のネジを打ちます。ネジの長さはプランターの足(E材)の厚み20mm、底板(C材)の厚み15mmなので、35mm以下のネジを使用します。私は32mmのネジを使いました。
裏側から底板を押し付けつつネジを打たないと、底板が浮いてネジがなかなか入ってはいきません。私は片手で底板を押し付けながらネジ打ちしましたが、地味にやりづらい作業です。
1つの足に付き合計4本のネジを打つことになります。打ち過ぎな気がしないでもないですが、底板の反りを抑える上では1箇所では心もとなくもあります。
プランターの足の裏は普段は見えないのでネジをめり込ませて頑丈に固定します。
反対側の足にも同様にネジを打つと全てのネジ打ちが終わりました。
完成
ついに、ついに完成です!出来上がりをご覧下さい。誰がなんといおうとプランターです!色んな角度から見てみましょう。
横から見たプランターです。
裏から見たプランターです。
逆さにして見たプランターです。
内側から見たプランターです。
塀の上に置いて見たプランターです。
2つ目のプランターです。
2つ並べてみたプランターです。
2つ並べて上から見たプランターです。
いかがでしょうか、意外と地味な出来です。が、スタンダードなプランターに出来上がったのではないでしょうか。側面(奥行き側)にはネジが集中していますが、側面(長手側)と土を入れる肝心の内側には一切ネジを打たないように作ってあります。
見栄えとしては、2つ並べて隙間がないというのを狙ってみたのです。
外枠を斜めに切断
ここまでで一応の完成なのです。完成なのですが、木製プランターの内側は舟型をしています。外側は前回のプランター、箱型プランター同様の直角の見た目です。
作り終えてかなり疲れていたのですが、もうひと味欲しくなりました。直角タイプの写真も取れたことだし、ということで、思い切ってここにきて外側も舟型に、斜め切断しちゃいます。
プランターの端を直角ではなく斜めに切ってしまいます。ノコギリ1本片手にギコギコと豪快に切断です。
一度直角で組んだ後に切断するのは少し大変です。はじめから外枠も斜めにするのなら、組む前に切るべきです。
両側を斜めに切断して外観も舟型プランターとしました。いかがでしょうか、ちょっとだけかっこ良くなった気がしなくもなくないですか?!
傾斜がつくことでより舟型らしいプランターとなりました。この後ヒーヒー言いながら、もう1つのプランターも4箇所、2つのプランター合わせて8箇所切るハメになったのでした。
工具
今回の木製プランターを自作する上で使用した工具や道具は以下のようなものです。必ずしも全てが必要というわけではありませんが、あると便利な道具もたくさん使っているので参考にしてみてください。
安全具
何か作業をするとなれば安全面の考慮は最低限しておくべき必須の前提条件となります。
- 安全メガネ
- 作業中何かの破片が飛んできたり、工具を使えば粉塵が発生したりするのはよくあることです。メガネをかけるだけでそういった危険から目を守れます。
- マスク
- 粉塵が発生するような作業ではマスクをすることで肺を守れます。できれば専用のマスクをしたいところですが、普通の花粉用マスクとかでも効果はあります。
- 手袋
- 軍手や革手袋をすることでちょっとした怪我を防ぐ事ができます。ただし、回転系工具を使用する場合、繊維製の軍手は巻き込まれる可能性があるので禁止です。
- 作業着
- 作業中工具に巻き込まれてしまうような危険のある服装はするべきではありません。汚れたりしても大丈夫で、安全面の考慮がされている専用の作業着を用意しましょう。
- ヘアバンドなど
- 髪が工具に巻き込まれてしまうととても危険です。髪を後ろで縛ったり、帽子などを着用するなどして安全対策を行ってください。
罫書き・測定工具
- メジャー(巻尺・コンベックス)
- スケールなどとも呼ばれる直線の長さを測定する工具。直尺(ちょくしゃく)など持っておきたい測定工具の1つ。
- スコヤ、指矩(曲尺)
- 直角を計測、罫書きするのに便利な測定工具には、完全スコヤなどがあり、指矩は差金(さしがね)、曲尺(かねじゃく)とも呼ばれている。
- 罫書き
- 木工専用の罫書きや墨付け道具がなくても、芯が固めの鉛筆で十分です。
切断工具
- ゼットソー
- 大工さんも使っている岡田金属のゼットソーは切れ味抜群のノコギリなのです。替刃も売っているので長く愛用できます。
- ソーガイド
- 岡田金属の開発したソーガイドは、素人でも簡単に木材を直角切断できる補助工具で、感動の切り口に惚れ惚れすること間違いなし。是非とも持っておきたいDIY必須の補助工具と言えます。
作業台
- 馬
- 大工さんが使ってるタイプの作業台には馬がよく使われます。軽量コンパクトな折りたたみ式のを今回は使用しています。
- 軽量折りたたみ作業台
- 値段も数千円と手頃なタイプの軽量作業台はちょっとしたDIYにはなかなか便利です。クランプ付きなので、色々な用途に重宝します。
穴あけ・締結工具
- ドリルドライバー
- 長年愛用してきたRyobiのCDD-1020はコスパ抜群のドリルドライバーなのでおすすめです。私のは酷使し過ぎてついに壊れてしまいました。。
- インパクトドライバー
- 私はマキタのインパクトドライバーを愛用しています。ネジ締めにはインパクトが断然強力です。インパクト用のドリルビットを用いればドリルとしても活用できるので便利です。
- +ドライバー
- 家庭に一本はある手工具のプラスドライバーは、電動工具を持っていても使う機会は多いのです。
クランプ(圧着工具)
- Lクランプ
- L型クランプは扱いやすいクランプの1つです。ある程度長い方が色々使えて便利ですが価格は長いほど高くなります。
- Cクランプ
- C型クランプは扱いやすいクランプの1つです。ある程度長い方が色々使えて便利ですが価格は長いほど高くなります。
- クリップ型クランプ
- クリップタイプのクランプはバネの力なのでそれほど強力なクランプ力はありませんが手軽なクランプです。
- コーススレッド
- coarse screw thread コース(スクリュー)スレッドとは、粗いネジ山という意味の木ねじです。ネジの種類は多々ありますが、木工では定番のネジです。軸が細めのスリムタイプもあります。
備品(ネジ・ボンドなど)
あとがき
昨年、木製プランターの作り方を載せてから1年が経ち、その第2弾となる、本当に簡単なプランターの作り方をご紹介しました。
我ながらなにが本当なのかよく分からなくなってきましたが、、いずれのプランターもそれぞれにメリット・デメリットがあるものだと思います。
どこまでが簡単なのかというのはたまによく分からなくなるのです。今回の記事では簡単さにかなり注力して書いてきたつもりではいますが、素直に箱型タイプだけを作っていればこんなに記事を書くのに苦労することもなかったかな…という気もしますし、記事タイトルとしてはその方が良かったのかもと思ったりもしました。
本当は私の持てるスキルを活かして、考えつく長持ちして無駄に頑丈な最良のプランターを作ろうかなとか思ったりもするのです。でももうプランターの置き場がないんです。。
そんな私的事情はさておいて、いかがでしたでしょうか、長すぎてスクロール疲れるわ!状態だったかもしれませんが…本当に参考になれば幸いです。
ad_pc
関連記事
-
-
塩ビ管(パイプ)の面取り方法
-
-
防風ネットの張り方〜強風対策用枠組の作り方〜
-
-
簡単な棚柱の棚の作り方
-
-
簡単な木製プランターの作り方(1×6)