ゴーヤの育て方 摘果の方法(てきか)
公開日:
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最終更新日:2016/06/15
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摘果(てきか)
ゴーヤカーテンがある程度まで成長し、多くの実をつけ始めてきたら摘果(てきか)を行います。
摘果とは実を摘む事、間引く事で、栄養が多数の実に分散するの防ぎ、ゴーヤの蔓や葉、残した他の実がよく育つのです。
実る前には当然蕾(つぼみ)をつけ、花が咲きます。この時点で花を摘むのを摘花(てきか)と言います。
ゴーヤカーテンをもっと大きく高く育てたい場合や、実を大きく育てたい場合は摘果を行う事があります。
たくさん実った中で良さそうな実を選別し、少数を残して他を間引く事で、栄養が分散せず、少数の実に栄養が集中する事を促すわけです。
そして、蔓や葉にも栄養がより供給される事で、さらに大きく高く育つ事にもなります。
ゴーヤが育ち、カーテンとして十分に成長させながら実らせる事で、立派な緑のカーテンと実の収穫が見込めます。
ゴーヤの摘果の写真と方法
かなり成長してきたゴーヤの実ですが、近くにも実がなっているので摘果します。写真は横向きです。。
ハサミで切ります。
切れました〜
ピカピカ光ってゴツゴツしています。
ちっちゃいのがなっています。かわいそうですが間引きます。
これもさらなる成長の為の犠牲なのです。
他の苗で摘果したものです。ちゃんとゴーヤの実の形をしていますね。
摘果したゴーヤの実
摘果したゴーヤの実を並べてみます。
乗っけてみます。
さらに乗っけます。
特に意味はないんですが、満足したので計測します。(笑)この摘果したゴーヤは、長さ15cm前後と結構大きかったので、摘果とも少し早い収穫とも言えます。重さは126gと結構育っていました。勿論、この後初収穫のゴーヤとして調理します。
使用した道具・材料
- はさみ
以上。。
摘果の方法とポイント・注意点
ゴーヤに限らず摘果は園芸でよく行われます。
植物は蔓を伸ばし、葉を茂らせ、蕾を付け、花を咲かし、実を付けて、種を残します。
生きとし生ける物は須らく、種族反映の為に生きているのです。
ゆえに、栄養の多くは実に行き渡ります。
その実への栄養供給を制限、調整し、蔓や葉、選別した実により多くの栄養を行き渡らせる為に、摘果を行います。
ゴーヤの摘果のポイントは以下のような感じです。
- 摘花をある程度ゴーヤが育つまで適度に行なっていれば、早期から多数の実を付ける事はあまりありませんので、必ずしも摘果をする必要はありません。
- 成長途中の早期段階で多くの実をつけてしまったり、小さな実しかならなく、大きなゴーヤを育てたい場合に、摘果すると良いです。
- 基本的にゴーヤは隣接して実を付ける事はあまりありませんが、近い位置に隣接している実がある場合は、選別して片方を摘果します。
- ゴーヤの栄養は徐々に伸びている先端に移っていくので、根に近い位置(1m以下)に実ったゴーヤの実は摘果すると良いでしょう。
- 一度に多くの実を付けさせるのはなるべく避け、成長具合を見ながら適度に摘果を行います。
- 時期にもよりますが、初夏〜夏のゴーヤの旬の時期に、実が小さいまま(10cm前後)の状態で熟して破裂してしまう場合は、実を付ける数が多すぎて、栄養不足に陥っている可能性が高いので摘果を行いましょう。
- 育てる環境や成長度合いに大きく左右されるので一概には言えませんが、我が家では1つの苗で1度に育てるゴーヤの実の目安は10本程度としています。(※1)
- 上記項目は、あくまで一度に収穫する実の目安であって、それ以外の雌花や実を、収穫し終わるまで全て摘み取るという意味ではありません。大事なのは収穫時期をズラす事です。
- 上記項目の例としては、20cmの長さでゴーヤを収穫するとして、1苗で15cm以上の実が3個、10cm〜15cmの実が3個、10cm以下の実が4個、などと言った具合に収穫時期を調整するということです。(※1)
- 摘果を行ったゴーヤの実は、ある程度の大きさまで育っていれば、勿論食す事ができるので無駄にはなりません。
- 既にゴーヤカーテンの蔓や葉が十分に生い茂り、それ以上伸ばしたく無い場合などは、より多くの実を残す方向にシフトして、摘果を控え、追肥を変えるのも良いと思います。
- ゴーヤの成長具合、育てる環境によっては、多くの実をつけながら育てられるケースもあります。摘果は自ら収穫量を減らす(制限する)行為とも言えるので、やりすぎには注意しましょう。
- 小ぶりでも数多くのゴーヤの実を収穫したいのか、少数でも大ぶりのゴーヤを収穫したいのか、でも摘果の方針は変わります。私としては前者が好みなので、早いスパンで収穫がてらの摘果を行います。
あとがき
ある程度ゴーヤが成長するまで摘花を行った場合でも、大きくゴーヤが育ち茂り出せば、次から次へと花をつけ、いつの間にかゴーヤの実がたくさん成っている事があります。
摘心を行ったことで、子ヅル、孫ヅルは複雑に生い茂っていきますから、どの苗の蔓なのかも容易には判断できなくなる事もあります。
とは言え、誘引時にテープの色を多数揃えて、苗ごとに分けて管理することも出来なくは無いですが、そこまでするのも考えものです。。
1つの苗で10個まで!と具体的に数値を示しても、高く生い茂るゴーヤでそれを完全に実践できるかというと・・私自身、そんな自信はありません。(笑
ゴーヤカーテンとして立派に成長した後は、やっぱりたくさんの実を収穫したいわけです。
1つ1つの実が小さいな〜成長しないな〜と思っても、もっと大きくなったら収穫しようと思い留まってしまったとしても、それも人情というものです。
本業でゴーヤを商品として卸す目的ならいざ知らず、家庭菜園では小ぶりだろうと大きかろうと、収穫できれば嬉しいものです。
勿論、大きく実ればそれに越したことはありませんが、摘果せねば〜〜と気張らず、ゆるく考えても良いと、摘果の記事を書いていながら思ってしまうところがあります。
何事もバランス良くあるべきですが、それが難しいのは園芸もまた同じです。。
十分な丈のある緑のカーテンに成長させながら、適度な摘果を行って間引き、なるべく多くの実を大きく実らせてから収穫する。。とできればいきたいところです。
脚注
- ※1:あくまで我が家での目安・例です。私の環境下においても、状況により異なりますので、参考としてお考え下さい。
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