フックバンドの使い方 〜農業・ビニールハウス資材〜
公開日:
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最終更新日:2014/05/13

農業・ビニールハウス資材のフックバンドの使い方について写真付きで詳しくご紹介します。
プロの農家の方のみならず、家庭菜園でも支柱の枠組みなどに使用される汎用的な金具です。
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フックバンド
フックバンド・パイプバンドと呼ばれる、パイプ同士をクロス(十字)に固定する針金のバンドで、被覆タイプの物もあります。
主にビニールハウスの骨組みを組み立てる時に使用されます。
シンプルで安価な製品ですが、かなり強力な締結力があります。
フックバンドの使い方と施工写真
パイプのクロス部に上記写真のように引っ掛けます。対称の向きでも同様に引っ掛けられますし、向きを交互に組むことで強度の増強が可能です。
2本ある針金の1本をまず引っ掛けます。どちらからでも引っ掛ける事が可能ですが、留め金が付いている側を後にした方が個人的には引っ掛けやすいと思います。
テコの原理を利用して作業すると良いですが、それでもかなり固いです。慎重に、気をつけて引っ掛けましょう。
2本の針金がきちんと引っ掛け合えば完成です。
使用した道具・材料・費用
商品名 | 数量 | 単位 | 単価(※1) |
---|---|---|---|
被覆フックバンド Φ19mmx19mm | 1 | 個 | 16円(※1) |
組み方のポイント・注意点
- テコの原理を意識して、両手で1本づつ止めていくと比較的楽に止める事ができます。
- 使用する製品にもよりますが、かなり太い針金を使用しているので強力です。その為、止めるのにかなりの指の力が必要です。
- バネの特性をきちんと理解して、顔などを近づけ無いように気をつけながら作業しましょう。留め金をパイプに引っ掛けるのに失敗した場合、反動で跳ね返ります。
- 止める時に指などを挟まないように気を付けましょう。
- 私の場合は、片手はパイプを持ち安定させる事に努め、もう片方の手の親指で針金をグイっと一気に押し込んで止めています。(※2)
- 道具は使わずとも、素手のみで作業できます。軍手をしながらも作業できますが、滑り防止用のついた軍手や皮手袋を使用した方がより良いと思います。但し、フックバンドを掛ける時に下手をすると少し挟まったりしますが、簡単に引き抜けます。
- フックバンドは使用するパイプの直径によって複数の製品があるので、使用するパイプ径に適合した製品を使用して下さい。
代換え品
フックバンドと同様にパイプをクロスに固定できる金具は以下な物があります。
- 農業・ビニールハウス資材の「カチックス」または類似製品。
- 単管パイプなどに使用される、直交クランプの類。
- 汎用建築金具類。
フックバンドでも、パイプ同士のクロス固定をかなり強力にできますが、より強力な締結は、楔(くさび)やボルトなどを使用した上記タイプの金具類になります。
組み立てる形状や用途、必要な強度によって使用する製品を使い分けると良いでしょう。
あとがき
農業・ビニールハウス資材の締結用の金具は、たくさんの種類が用途によって販売されています。
私的感想ではありますが、基本的に締結金具としては値段も控えめで安いと感じられます。
ただ、しっかりとした枠組みを組む上では、直交の締結は欠かせない為、大量に部品を必要とするケースがあります。
そうなると、なんだかんだで結構な額になったりするものです。。
このフックバンドは、単価がかなり安価で、それなりの締結力もあるので、かなり重宝します。
小型のビニールハウス作成で主に使用される部品なので、信頼性も高いです。
同様の製品で園芸用支柱用のものもありますので、育てる植物に合った枠組みを色々組んでみるのも楽しいかもしれません。
脚注
- ※1:私が購入した時の販売店の参考価格です。販売店や購入数量によって価格は変動します。
- ※2:あくまで私がフックバンドを止めやすいと感じるやり方の例です。